ふるさと納税サイトで在庫なしの表示になった「ばんどり米」

　２０２４年度の富山県舟橋村のふるさと納税寄付額が、２日までに約３７００万円を超えて過去最高となった。村によると、コメの品薄による「令和の米騒動」の影響で、返礼品のコメを求める人が急増したことが要因。２３年度の寄付額は県内１５市町村で上市町、入善町に次いで少なかっただけに、担当者は驚いている。 　２４年度の村の寄付額は２日午後４時時点で３７００万８千円。過去最高だった２３年度の２８３７万円を既に１千万円近く上回る。 　月別の寄付額をみると、８月は２３年度比１６２６％増の８３１万円、９月は同３７０％増の１５１２万円となった。この時期に返礼品のコメの注文が殺到し、村産のコシヒカリ「ばんどり米」は「在庫なし」の状態に。「いつ届くのか」などの問い合わせも相次いだ。 　村は２日開会した村議会に上程した一般会計補正予算に、返礼品代などの追加費用２１３０万円を計上した。 　同じ中新川郡の立山町は立山黒部アルペンルートの優待券とコメが人気の返礼品で、担当者は「コメは好調だった」と話す。２３年度の寄付額が最下位だった上市町は「コメは『爆発的』ではないが例年より良い」としている。