ケータハムがケント州ダートフォードの新工場で操業を開始 本社機能も移転
ファクトリーツアーなどの顧客体験イベントも実施
ケータハム・カーズは2024年6月5日、英国ケント州ダートフォードの新工場を稼働させ、同工場に本社機能を移転したと発表した。 【写真】ケータハムの新工場の様子を詳しくチェックする(7枚) ケータハムは、1973年にサリー州ケータハムで創業した自動車メーカーであり、ライトウェイトスポーツカーの「セブン/スーパーセブン」を製造・販売。現在は日本のディーラーグループであるVTホールディングスの傘下となっている。 生産については1987年以来、ケント州ダートフォード ケネットロードの工場で行ってきたが、2023年4月に、同じダートフォードの「ダートフォードX」と呼ばれる新しい工業団地への移設を発表。5万4000スクエアフィートの新工場が完成・稼働することとなった。これにより、ケータハムの生産能力は50%向上し、年間750台となるという。 工場の移設に際しては、VTホールディングスが数百万ポンドを出資。新社屋には、9カ月にわたる改修工事によって、最新の塗装ブースやエンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイが設置されており、ひとりの工員が責任をもって一台のクルマを完成させる、ワンマン・ワンカーの体制で組み立てを行うとしている。 またこの新社屋には、上述の生産機能に加え、エンジニアリングやモータースポーツ、コマーシャルの部門も集結。これらの機能がひとつの施設にまとめられるのは初のことで、ケータハムのボブ・レイシュリーCEOは「これにより、私たちのビジネスはより効率的で合理化されたものになる」と述べた。 ケータハムでは、この新社屋おいて、ファンやオーナー向けにファクトリーツアーを実施。各種イベントや車両の引き渡し式などといった、顧客体験の提供も予定している。 (webCG)
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