見た目と機能によって変わる!? バイクのホイールにはどんな種類があるの?
そしてキャストホイールは、「鋳造」と呼ばれる製法で作られたホイールのこと。鋳造を「キャスティング」と呼ぶ場合もあることから、キャストホイールと呼ばれています。 鋳造は溶かした金属を型に流し込み、その後金属を冷やし固めて形成する方法。鋳造で作られたキャストホイールは軽量かつ頑丈で、デザインも豊富で自由度が高いのがキャストホイールの特徴です。 その丈夫さから以前はスポーツバイクに採用されていることが多かったものの、製造の手軽さや強度などの安全性や利便性により、近年販売されている多くのバイクには、キャストホイールが採用されています。 しかし、デザイン性が高く性能も優れているキャストホイールにも、デメリットはあります。 たとえば万が一事故などでホイールが曲がったり割れたりした場合、わずかな曲がりであれば修正可能なスポークホイールとは異なり、丸ごと交換が必要になります。また、交換費用もスポークホイールに比べかなり高額になる可能性が高いです。 ちなみに、鍛造により作られた「フォージドホイール」というホイールも存在します。
鍛造とは、刀鍛冶のように金属を叩いて成型する製法のこと。鋳造は鍛造と製法が異なりますが、フォージドなどの刻印などがなければ、どちらも見た目はほぼ同じで区別することが難しいです。そのため、形やデザインを総じて、鍛造も鋳造もキャストホイールと呼ばれる傾向にあります。 ※ ※ ※ このように、スポークホイールとキャストホイールは、維持費や剛性といった点で対極の性質を持っていることがわかります。 しかし近年では、レトロなテイストが好みである人向けに、見た目はスポークホイールだが中身はチューブ不要でタイヤ装着が可能である「チューブレススポークホイール」というものや、チューブレス化をさせるアイテムなども存在します。 それだけでなく、純正キャストホイールから色や形を変えたカスタムホイールも多く販売されているため、どのようなパーツがあるかを調べてみるだけでも楽しめるかもしれません。
Peacock Blue K.K.