2週間天気 初夏から真冬へと気温の変化が非常に大きい2週間 花粉や雪どけにも注意
本格的な花粉シーズンスタート
暖かくなると、気になるのが花粉ですが、週間予報を見ても、14日(水)から東京では飛散量が増えてくるでしょう。15日(木)には「多い」予想となっています。もうすでに症状が出ている方はもちろんですが、まだ症状が出ていない方も十分に注意してください。 福岡でも16日(金)から花粉の量が増えてくるでしょう。また「少ない」予想の所も全く飛ばないわけではありません。敏感な方は油断せずに、対策をしてお過ごしください。
2週目(19日~24日):5月並みの暖かさから真冬並みの寒さへ
2週目になると、気圧の谷が九州から本州の南付近に停滞するようになるでしょう。そのため九州では雨の降る日が続きそうです。南部ほど雷雨や降り方が強まる所があるでしょう。 気圧の谷が北上するタイミングで、近畿から東海、関東でも雨が降るでしょう。そのタイミングは今の予報では、20日(火)から21日(水)と24日(土)となりそうです 北陸や東北、北海道は、別の気圧の谷や湿った空気の影響を受けるでしょう。日本海側ほと雨や雪が降りやすく、太平洋側も周期的に天気が崩れそうです。 気温の変化が激しいのは変わらずで、19日(月)は仙台で19℃、金沢20℃、東京21℃の予想です。20日(火)は、東京22℃と5月上旬並みで、桜の季節を一気に越えて、初夏の暖かさとなるでしょう。ただ、21日(水)以降は気温が下がり、札幌では真冬日(最高気温0℃未満)、仙台や金沢、東京でも10℃を下回る日があり、真冬並みの寒さに戻りそうです。日ごとの変化が大きく、服装選びも大変だと思いますが、最新の情報を確認するようにしましょう。また、雪が多く残っている地域では、なだれや屋根からの落雪などの危険性が高まりますので、十分に注意してください。
なだれの種類は2つ
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。 1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。 もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。
日本気象協会 本社 牧 良幸