NBA人気選手カリー「人類は月面着陸していない」都市伝説発言を巡って全米大騒動
人類は本当に月に行ったのか? 今なお一部のマニアの間で根強く語られる49年前のアポロ計画が実は捏造だったという「都市伝説」をNBAゴールデンステイト・ウォリアーズの人気スター、ステフィン・カリー(30)が、蒸し返したことで、元宇宙飛行士を巻き込み全米に大騒動が巻き起こった。 USA TODAYやスポーツイラストレイテッド誌など複数のメディアの報道によると、カリーが「人類は月面着陸をしていない」と発言したのは、ゲスト出演したポッドキャスト番組「Winging It」において。カリーは、同僚のアンドレ・イグダーラ、アトランタ・ホークスのビンス・カーター、ケント・ベイズモアと、同番組に出演して、恐竜の鳴き声がどんなものだったのか?など、さまざまなテーマで雑談トークを繰り広げる中、月面着陸の都市伝説に話が及び、カリーが「人類は月に行ったのか?」と質問。他の選手が「ノー!」と答えると「俺も行ったとは思わない。(こんな発言をすれば)俺たち捕まってしまうよ」と発言した。 だが、NBAファイナル連覇中のウォリアーズのエースでMVP2度獲得のカリーの発言は大きな波紋を広げた。NASAがすぐさま反応。ウォリアーズがテキサス州ヒューストンに遠征する際にジョンソン宇宙センターを訪れるようにカリーに要請し、カリーも自費でNASAを訪れることに同意した。 そして国際宇宙ステーションでの活動を含め、4度、宇宙へ行き340日間の宇宙滞在経験のある元宇宙飛行士のスコット・ケリー氏が、「あなたのことはとても尊敬しているけれど、月面着陸について話し合おうじゃないか。直接メッセージをくれないか」と、カリーに向けてツイート。 ついに米国時間の15日にインスタグラム・ライブで両者の対談が生中継で実現することになった。 カリーは、まず「月面着陸はなかった」という発言について謝罪した。 「冗談であろうとなかろうと、どれだけの重みを持って人々が受け取るか、自分の発言の重大さを理解することが大切です。何が可能であるか、何を達成できるかといった想像の限界を押し上げてきた人類の冒険はこの国の誇りです。あなたや共に働いてきた人々が実現させた意義深い業績を捻じ曲げたり、品位を落とすようなことはしたくありません。このようなことになったことを真摯に謝罪し、この機会を何か前向きに使えるようにしたい」 対して、ケリー氏は、カリーのSNSには、2310万人ものフォロワーがいることを指摘しながら、その影響力の大きさを説明し、こういう発言の危険性を訴えた。