横浜FCの武田英二郎が今季限り現役引退…残り2戦へ決意「まだ自分のキャリアは終わっていません」
横浜FCは29日、同クラブに所属するDF武田英二郎が2024シーズンをもって現役引退することを発表した。 【ハイライト動画】横浜FC、ホームで岡山に痛恨黒星で首位陥落 武田は1988年7月11日生まれの現在36歳。横浜F・マリノスの育成組織出身で、ジュニアユース、ユースと歩を進めた後、青山学院大学に進学し、在学中の2010年5月に湘南ベルマーレの特別指定選手としてプロデビューを飾った。卒業後の2011年より“古巣”の横浜FMに入団。しかし、トリコロールのユニフォームを身に纏ってのトップチームデビューは叶わず、翌年からジェフユナイテッド千葉、ガイナーレ鳥取、アビスパ福岡へと期限付き移籍を繰り返す。2015年には湘南へ完全移籍し、3シーズンを過ごした後、2018年に横浜FCへと完全移籍加入した。 横浜FCでは初年から主力の一角として活躍。2019、2022シーズンと2度のJ1昇格にも貢献した。2024明治安田J2リーグでは、ここまで8試合の出場にとどまっている。これまで横浜FCでは公式戦通算146試合に出場して2ゴールをマーク。J1リーグでは通算38試合出場、J2リーグでは通算183試合出場5得点を記録している。 現役引退に際し、武田は横浜FCを通してコメントを発表。プロ入り後の自身のキャリアを振り返るとともに、シーズンが残り2試合となったこのタイミングで発表した意図も明かしている。 「今シーズンをもって現役を引退することに決めました。プロとしてのキャリアを始めたとき、まさか自分が36歳まで14年間プロとしてプレーできるとは思っていませんでした。試合に出れない時期もたくさんありましたし、自分の実力に絶望する日もたくさんありました。でも、それ以上に常に自分の周りには支えてくれる誰かがいてくれました。家族、友達、チームメイト、コーチ、クラブスタッフ、そしてサポーター。みんなに支えられてここまで走り抜けてこれました。僕のキャリアに関わってくれた全ての人達に感謝しています。本当にありがとうございました」 「チームが昇格、優勝争いをしている中で引退を発表することが正しいのかどうか悩みましたが、ホーム最終戦で横浜FCサポーターの皆様に直接挨拶がしたいと思い、このタイミングで発表させてもらいました。そして、まだ自分のキャリアは終わっていません。リーグ戦残り2試合、選手、スタッフ、パートナー企業の皆様、サポーター全員で一丸となって昇格、そして優勝を目指して最後まで戦いましょう」 2024明治安田J2リーグ第36節終了時点で、横浜FCは22勝8分6敗の成績を残し、勝ち点「74」を積み上げて2位につけている。現在は今季初の連敗を喫するなど苦しい時期を過ごしているが、次節ホームで行われる栃木SC戦を勝利すれば、無条件でJ1昇格が決定する。
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