夫の実家は遠くて親戚も多いので、交通費とお年玉で15万円はかかる見込みです…。正直、高いなと思ってしまいますが、年末年始にかかるお金は平均どのくらいでしょうか?
年末年始は家族や親戚との交流が増え、楽しいひとときを過ごせるでしょう。しかし、その分出費が増える時期でもあります。特に交通費やお年玉など、帰省や親戚付き合いにかかるお金は、家計に大きな影響を与えがちです。 本記事では、年末年始の出費の平均や主な内訳を具体的に見ていきます。また、少しでも出費を抑えつつ、年末年始を楽しく過ごす方法についても考えてみましょう。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
年末年始にかかるお金、どのくらいが平均?
株式会社プラスワン(京都市)のアトムくん編集部が実施した「年末年始の出費に関するアンケート調査」(調査日:2019年12月17日、調査人数300人)では、年末年始の出費予算の平均は10万6519円という結果になりました。 このなかには、帰省や旅行の交通費、お年玉、おせち料理や年越しそばといった食費、新年のあいさつに必要なお年賀代などが含まれています。ただし、遠方に帰省する場合や親戚が多い場合は、この金額を超えることもあります。特に交通費とお年玉は家計への影響が大きく、お年玉の平均額は1万5579円となっています。 なお、近年では物価高騰が家計に大きな影響を与えており、節約する人が増えているでしょう。 株式会社ONE COMPATH(東京都港区)が運営する、電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」が実施した「年末年始に関する意識調査」(調査期間:2023年11月、有効回答:6016人)によると、値上げが年末年始の出費に影響するかどうかについて、影響がある(51.3%)、やや影響がある(30.8%)と回答しており、合計で82.1%の人が影響あると感じているようです。 同調査による、年末年始の出費想定額は1万円未満が最多の36.3%、次いで1~3万円以内が28.4%、3~5万円以内が18.9%という結果です。 この2つの調査の結果から、交通費とお年玉で15万円かかるのは高いといえるでしょう。
交通費とお年玉でどうして高くなる?
まずは、交通費について考えてみましょう。地方出身で都市部に住む方にとって、年末年始の帰省費用は特に大きな負担となります。新幹線を利用する場合、片道1~2万円程度かかることが一般的です。 家族4人で往復すると、それだけで8~16万円にもなります。また、新幹線代だけでなく最寄り駅から新幹線を利用する駅まで、新幹線到着駅から実家の最寄り駅までの交通費もかかるため、交通費は家計の大きな負担となるでしょう。 次にお年玉について見てみましょう。お年玉の金額は地域や家庭によって異なりますが、一般的には子どもの年齢に応じて増える傾向があります。 株式会社インテージ(東京都千代田区)が実施した「『お年玉』に関する調査」(調査時期:2023年11月、調査対象:15~79歳の5000人)では、お年玉の1人あたりの金額について小学生は1000~3000円程度、中学生になると3000~5000円、高校生以上になると5000~1万円というケースが多いようです。 親戚が多い家庭では、これが数万円単位の出費になることもあります。さらに、親の立場としては、自分の子どもがもらうお年玉とのバランスを考慮する必要もあり、頭を悩ませることが多いでしょう。 これらの出費は一度にまとまって発生するため、「気づいたら予算をオーバーしていた」ということも起こりがちです。
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