新年も値上げラッシュ続く パンにコーヒーに… 代わりにカップ麺が爆売れ⁉ 販売方法に工夫も
STVニュース北海道
2025年も値上げの波は止まりません。 1月から4月までに値上げされる商品はおよそ6000品目で、2024年を上回る値上げラッシュとなる見通しです。 なかでも「朝食」が大きな影響を受けそうです。 厚切りのトーストとともにいただく体温まるホットコーヒー。 (山本記者)「目覚めの一杯に欠かせないコーヒーにある異変が起きています」 札幌市白石区のカフェです。 (珈琲淹REFINED 飛渡幸樹代表)「なかなかサービス価格でコーヒーを提供するのが難しくなってきて、プラス100円ずつ商品に転嫁した」 フードメニューを彩るコーヒー付きのセットメニュー。 これまでプラス300円で提供していましたが、1月から400円に値上げしました。 コーヒー豆の仕入れ価格が2倍から3倍ほどに高騰しているからです。 背景にあるのは円安と世界的な天候不順。 店で販売するコーヒー豆も、100グラムあたり50円ほど値上げしました。 (珈琲淹REFINED 飛渡幸樹代表)「コーヒー業界40年くらいやっていますけれど、歴史的な高騰ではないかと思っている。なんとか店を存続するために客の理解が必要でないかと」 2025年も続く物価高。 食卓への影響は避けられません。 (山本記者)「安く手軽に買えるのが魅力の菓子パンですが、値段を見てみると100円以上のものがずらりと並んでいます」 1月から値上げとなったのは、食パンや菓子パンなどの「パン類」です。 原材料や輸送費の高騰で10円から20円ほど上がりました。 (買い物客)「ちょっと厳しいです。ほぼ毎日パンを食べるので、10円20円たかがですけど積み重なると家計にも響いてくるのは実感している」 (買い物客)「パンはきょう買ってない。安い時に買って冷凍してある」 1月はパンのほかにもアロエヨーグルトやパックご飯なども値上げ。 1月としては最も多い1380品目が対象となりました。 終わらない値上げにスーパーの売り場にもある変化が… (キテネ食品館 中塚誠社長)「カップ麺を買っている客が多い」 空きが目立つ商品棚。 値上がりしているコメやパンの代わりに、カップ麺が多く売れているといいます。 このスーパーでは週に1回、パンの特売を実施。 買い控えを防ぐため、メーカーと協力し販売方法を工夫しています。 (キテネ食品館 中塚誠社長)「値上げはない方がいいなという部分と致し方ないかなという部分の心の葛藤を強く思っている」 春にかけて値上げラッシュは続く見通しで、2025年も物価高に悩む1年となりそうです。