【ちょっと羨ましい?】厚生年金をひと月15万円もらっている人はどれほどいるの?モデル年金の試算も紹介
理想の老後に近づく最初の一歩、踏み出してみませんか?
「人生100年時代」と言われるいま。リタイヤ後のセカンドライフは予想以上に長くなる可能性があります。理想の老後を実現するために、将来を見据えた長期的なマネープランは先手先手で準備していくのがおすすめ。少しづつ、できることから始めましょう。 ひと月の年金収入や必要生活費はどの程度か、早い段階で把握しておけると良いですね。また、子どもの結婚や孫の誕生といったライフイベントのために資金を確保しておきたい人もいるでしょう。 そして、老後の暮らしで想定しておきたい支出の一つが、介護費用です。特に施設に入所する場合はまとまった金額が必要となるケースが多いです。何歳からどの程度の金額が必要かが予想しにくいですが、健康状態や世帯構成などを考慮しながら、心づもりをしておきたいものですね。 そして基本に立ち返ると、公的年金の受給額には個人差があります。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで、世帯の受給見込み額を確認しておきましょう。 収入と支出をざっくり把握できたら、足りない部分の準備をスタート。預貯金をコツコツ増やす、体力が許す限り老後も働き続ける意識を持てると良いですね。さらには、資産運用でお金にも働いてもらい、効率よく資産を育てていく視点を持つのもよいでしょう。 NISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を活用した資産作りを検討するのも一案です。まずは情報収集からスタートしてみましょう。理想の老後に近づく最初の一歩が踏み出せるかもしれません。
【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
日本の公的年金制度は複雑で、多くの人がさまざまな疑問を抱えていることでしょう。ここでは、年金に関するよくある質問を取り上げ、その解答を解説します。 ●年金の主な種類と仕組みは? 日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。 国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が加入する基礎年金で、厚生年金は会社員や公務員が加入するものです。 国民年金は一定の保険料を納付し、将来の年金額が決まるのに対し、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため、将来の受給額にも差が出ます。 ●「繰下げ受給」とはどんな制度? 年金の受給開始年齢を遅らせることで、受給額が1カ月につき0.7%増える「繰下げ受給」があります。 例えば、65歳から受給を開始する予定を75歳0カ月まで繰り下げると、84%増額となります。これは、長期間働くことができる人や、他の収入源がある人にとって有利な選択肢となります。 ●年金を増やす方法はあるのか? 年金を増やす方法はいくつかあります。自営業やフリーランスの方は、国民年金の付加保険料を支払うことで、将来の受給額を増やせます。 また、厚生年金に加入する働き方に切り替えることも一つの方法です。 さらに、老後資金を増やすという意味では、投資信託やiDeCo(個人型確定拠出年金)などを利用して、自身で資産運用を行うのも選択肢です。ただし、運用にはリスクがあることに注意が必要です。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
神田 翔平