「これだけやったら優勝するよね」“ゴルフ漬け”の河本結が涙の復活V【2024年“この1シーン”】
白熱のシーズンが終わった国内女子ツアー。その今季全37試合を振り返り、大会ごとに印象に残った“1シーン”を紹介する。 【写真】大粒の涙を流す河本結 ■NEC軽井沢72ゴルフ(8月9~11日、長野・軽井沢72ゴルフ北コース、優勝:河本結) 5年ぶりとなるツアー優勝をつかんだ河本結。単独首位で迎えた最終日を「73」とスコアを落としながらも、トータル11アンダーで逃げ切り。苦しい時期を支えた家族やファンへの感謝を胸に、新たな一歩を踏み出した。 019年以来の優勝となった今回。その間には米ツアー挑戦と撤退、日本ツアー復帰後の不振など、多くの試練があった。特に昨年、QT(クオリファイイングトーナメント)終了後に聞いた母の言葉が大きな転機となった。 「車の中で母が泣きながら『こんなに辛いのに何もしてあげられなくてごめんね』と言ってくれて…。それを聞いて、自分のゴルフへの向き合い方が甘かったことに気付いた」と振り返る。 その後、全ての時間をゴルフに注ぎ、「今年は勝負の年」と決意を新たにした河本。「『これだけやっているんだから優勝するよね』と思っていました」。5年間の苦しみを乗り越えた先に、この勝利があった。 結果が出ない中でも応援し続けてくれたファンや、一社も離れることなく支えてくれたスポンサーへの感謝を語った河本。リコー所属選手として、この優勝でツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場権を獲得。2020年以来の出場を「いい報告ができてうれしい」と喜んだ。