第55回記念明治神宮野球大会の参拝・開会式 青学大・佐々木泰、西川史礁、早大・印出太一の抱負
学生野球シーズン最後の熱戦
11月19日 【明治神宮野球大会参拝・開会式】 第55回記念明治神宮野球大会の参拝・開会式が11月19日、明治神宮で行われた。高校の部10校、大学の部11校が出場。試合は20日からスタートし、25日の決勝まで、2024年の学生野球シーズン最後の熱戦が展開される。 【選手データ】佐々木泰 プロフィール・寸評 青学大は6月の全日本大学選手権で2年連続6度目の優勝。昨年の明治神宮大会では決勝で慶大に惜敗し、あと一歩で年間タイトル4冠(春、秋リーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を逃した。それだけに「4冠」への思いは強いものがある。一方、東京六大学リーグ戦で春秋連覇を遂げた早大は、全日本大学選手権決勝で青学大に敗退。「打倒・青学大」を胸に、厳しい練習を積んできた。 開会式後、青学大・佐々木泰主将(4年・県岐阜商高)、早大・印出太一主将(4年・中京大中京高)、そして、青学大の主砲・西川史礁(4年・龍谷大平安高)に抱負を聞いた。 ――開幕を控えた率直な思いをお願いします。 佐々木 全日本大学選手権では優勝をさせていただいて、同大会で対戦した学校も明治神宮大会に出場し『打倒・青学』で来ると思うので、勝ち切れるようにやっていきたい。 印出 春負けてから、神宮大会で青学さんを倒すということでやってきました。ただ、決勝でしか対戦できませんので、青学さん以外のチームも強豪ばかりです。一戦一戦、必死に戦って最後、リベンジできればと思います。 佐々木 自分たちも、決勝で早稲田さんとやりたい思いはあるんですが、その前にしっかり、一戦一戦、目の前の試合が大事になってくるので、気を抜くことなく、最終的にもう一度、早稲田さんを倒せたらいいと思います。 ――佐々木選手へ個人的な思いはありますか。 印出 高校時代は同じ東海地区で、神宮大会をかけて戦ったこともあるので、まずは、(広島)ドラフト1位で指名されて、友達として『おめでとう』という形ですが、青学さんは4冠がかかっているので、そこを崩すのは早稲田かな、と思っています」 佐々木 個人としても小学校から対戦したりして、ずっと、小、中、高と負けていたので、やっとこの春の大学選手権で勝ったので、最後、良い形で終わりたいと思います」 ――佐々木選手はリーグ戦終盤、左手に死球を受けましたが、影響はありますでしょうか。 佐々木 問題ないです。 ――ドラフト指名を受けた選手も出場します。 佐々木 そういった選手に負けないように、自分もその選手の一人として、プライドを持ってやっていきたいです。青学としても明治神宮大会で優勝したことがないので、その壁を越えて、自分たちの代で4冠も達成できるように頑張っていきたいです。 ――「広島ドラフト1位選手」と見られる立場となります。 佐々木 この大会で注目度も上がると思うので、広島に良い選手が来たなと思ってもらえるように、広島のファンの方のためにも頑張っていきたい思いが強いです。 ――印出選手は明大との優勝決定戦で春秋連覇を遂げた後、侍ジャパン大学代表でプレーした青学大・西川選手(ロッテ・ドラフト1位)へのライバル心を語っていました。 印出 この夏は同じチームで一緒に過ごし、大学選手権とは関係性も変わっているので、意識しています。大学選手権は抑えた(3打数無安打)ので、個人的には打たれたくない思いが強いです。 西川 自分も侍ジャパンでずっと、仲良くさせてもらっていたので、意識しています。大学選手権は早稲田戦で打てなかったんですけど最後、決勝で対戦できれば、しっかり結果を求めていきたいと思います。(6月に)自分がゲッツーを打ったときに、(捕手のポジションの)後ろで『ヨッシャー!!』という声が聞こえてきたので、次は自分が打って『ヨッシャー!!』と言いたいです。 ――西川選手は秋のシーズン序盤に骨折(右人差し指第一関節)した影響はいかがでしょうか。 西川 順調に回復してきているので、任されたところでベストパフォーマンスを出せるようにしていきたい。そのための準備をしてきましたので。 ――4冠に向けて、改めて抱負を。 西川 去年、あと一歩で4冠を逃した悔しさがあるので、そこは最後、良い形で終われるようにしていきたいです。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール