ハフェルツの物語はここから始まる 決勝ゴールを決めたドイツの天才に集まる期待 「次のステージへのきっかけになるかもしれない」
ブレントフォード戦で劇的ゴール
今夏、チェルシーからアーセナルに移籍したドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(24)。 6500万ポンド(約119億円)とも言われる移籍金で加入したハフェルツには大きな期待が寄せられていた。しかし、同じく新加入のMFデクラン・ライスとは対照的にアーセナルでなかなか結果の残せない日々が続いていた。 [動画]ハフェルツがアーセナルを救う、劇的決勝ゴールを決める 第10節のボーンマス戦でアーセナル移籍後、初ゴールを決めた同選手。少しずつチームにフィットしてきたハフェルツは、第13節のブレントフォード戦でチームを救うゴールを決める。 終了間際の89分、FWブカヨ・サカのクロスからハフェルツが値千金のゴール。これが決勝点となり、1-0で勝利したアーセナルは首位に浮上した。 元マンチェスター・ユナイテッドのDFであるリオ・ファーディナンド氏は、このゴールをきっかけにハフェルツの爆発につながるかもしれない、と英『BBC』にて伝えている。 「これが彼のキャリアの次のステージへのきっかけになるかもしれない。重要な時に大事なゴールを決める、これがアーセナルが彼を獲得した理由だ。アーセナルファンは彼に疑問を抱いているが、彼にはゴールが必要だった。チームもまたゴールを必要としていた」 決勝点を決めた同選手は、『TNT Sports』にて、「こういう終了間際の得点での勝利は嬉しいし、ファンの前で祝えるのはいい気分だった。私は自分のエゴを全面に出さないように努めてきたし、重要なのはチームだ。我々はいいプレイをしたし、勝利に値した」と話している。 ハフェルツのポテンシャルはまだまだこの程度のものではないため、さらなる飛躍が同選手には求められるだろう。ここまでは全公式戦20試合に出場し、2ゴール1アシストを記録している。 しかし、チームを救う値千金のゴールを奪えたことは自信に繋がったに違いない。アーセナルでのハフェルツの物語はここから始まるのかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部