【開幕特集】8年国内無冠からの脱却…新指揮官が再建に挑む鹿島、チームの“顔”は主将MF柴崎岳 | J1リーグ
2024シーズンの明治安田J1リーグ各クラブとキーマンを紹介する。 【動画】吉田麻也と語るこれからのJリーグやブンデス注目チーム|内田篤人のFOOTBALL TIME
チーム紹介
常勝軍団と呼ばれる鹿島アントラーズも、ここ近年は低迷の時期が続く。2018シーズンにAFCアジアチャンピオンズリーグを制して以降、タイトルとは縁がなく、国内三大タイトルに限れば、リーグ優勝と天皇杯制覇の二冠に輝いた2015シーズン以来、8年に渡り無冠が続いている。 そんな鹿島が今季は大きく勝負に出た。昨季まで指揮を執っていたクラブOBの岩政大樹氏との契約を延長せず、新たに招へいしたのはJリーグでの指導経験豊富なランコ・ポポビッチ氏。熱きハートと燃えるような情熱が代名詞のセルビア人指揮官にチームの再建を託した。 鈴木優磨、柴崎岳、植田直通とセンターラインは“鹿島を知る”選手が固める。名門復活へ、今季は結果が求められるシーズンとなる。
注目選手紹介:柴崎 岳
生年月日:1992年5月28日(31歳) 昨季成績:3試合0得点 今季のチームの顔である。数々のレジェンドが務めてきたキャプテンに就任し、背番号は伝統の10番に決定。同時に選手会長にも就任と、すべてを一手に引き受けた。一見、背負い過ぎに見えるかもしれないが、これがこの男の決意表明と見ていいだろう。2024シーズンの柴崎岳は、これまでとひと味もふた味も異なる、新たな姿を見せてくれるに違いない。 もちろん、そのすべてを証明すべき場所はピッチの上であり、ボランチとしてチーム全員で同じ絵を描き、同じ方向を向くための先導役としての役割が求められる。広い視野や正確無比なキック、高い戦術眼は一級品。Jリーグ屈指の司令塔として、実力を証明したい。 鹿島復権へ、本気のガクが先頭に立ち、真っすぐと突き進む。
注目選手紹介:鈴木 優磨
生年月日:1996年4月26日(27歳) 昨季成績:33試合14得点 背番号10を付ける柴崎岳が司令塔でキャプテンなら、背番号40を付ける鈴木優磨はエースでリーダーである。ほかの誰よりもアントラーズ愛を全身でたぎらせ、一心不乱にゴールを目指すこの男は、勝利への執念も誰よりも深い。 そのプレースタイルは、ぱっと見、荒々しく大胆に見えるが、彼の真髄は万能性にあり、チーム状況や相手との兼ね合い、スコアや時間帯によって適切なプレーを選択できる賢さが何よりも魅力である。ゴール前でドカッと構えていたかと思えば、ボールサイドに寄りゲームメイク。ゴールもアシストもできるフォア・ザ・チームの選手だ。 飢えるユーマがゴールを量産し、鹿島を上昇させる。