有村架純“弥生”が流した涙の重みで、世界トレンドを席巻<海のはじまり>
Snow Man・目黒蓮が主演を務める月9ドラマ「海のはじまり」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系) の第2話が7月8日に放送された。大学時代の恋人の葬儀で自分との間に子どもがいたことを知った夏(目黒)。それを現在の恋人・弥生(有村架純)に打ち明ける展開となったが、同時に明らかになった弥生の過去との対比があまりにも切なかった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】夏(目黒蓮)の娘だと明らかになった海(泉谷星奈) ■2022年のドラマ「silent」チームが再集結して描く親子の物語 同ドラマは、“親子の愛”をテーマに、今の時代だからこそ伝えたい人と人との間に生まれる愛と、家族の物語を描く完全オリジナル作品。 目黒蓮(Snow Man)が出演し、社会現象とも呼ばれた2022年10月期のドラマ「silent」(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏、風間太樹監督、村瀬健プロデューサーが再び集結して制作する。 ■夏が自分の娘がいることを恋人・弥生に打ち明ける 夏が恋人の弥生(有村)に海(泉谷星奈)が自分の娘だと打ち明けた。前日に行われた大学時代の恋人・水季(古川琴音)の葬儀で初めて知ったことを伝えるもすべて言い切る前に、弥生は妊娠を知らずに別れたものだと理解し「それはどうしようもないよ」と告げた。 夏の母・ゆき子(西田尚美)が語っていた「言葉にするのが苦手な子だから」が出てしまったところだろうか。日をあらためて夏は弥生にすべて説明することに。妊娠したことは知っていて、でも産んでいたことは知らなかったことを。 そこで弥生の表情が変わった。「月岡君がおろせって言ったの?」と言ったものの、弥生はすぐにそうではなかったはずだと悟る。 「この先、あの子のことをどうするかまだ分かんないけど…。でも、正直、ほっとした。生きててくれたんだなって。ずっと…自分が殺したんだって思ってたから」と続けた夏。「そのころまだ20歳とかでしょ、そういう選択することあると思うし、悪いことじゃない…」と返す弥生だったが、それを遮るように「もっと話し合えばよかったって。もっとできること考えてれば一緒に育てることだって…」と一気に語った夏は、そこで弥生の表情を見てハッと言葉を止めた。 もしそうなっていたら、今の弥生と付き合っている“未来”はなかったのだ。それでも一生懸命言葉を紡いだ夏。弥生は受け止めたかのようだったが、自然なふるまいで「トイレ行ってくる」と席を離れると、トイレの中に入るや座り込み、深呼吸と共に涙がこぼれないように上を見上げた。 ■つら過ぎる弥生の過去と、夏への思いが見える決意 恋人に子どもがいたこと。それだけでも大きな衝撃であることは想像にかたくない。だが、弥生のこのときの本当の心情はそれだけではなかった。 実は、弥生は過去に人工妊娠中絶を経験していたのだ。相手も同意の上で…。夏の後悔、そして「生きててよかった」という言葉がどれだけ弥生の心に突き刺さっただろうか。 しかし、その後の弥生の決意に少なからず驚かされることになった。父親として海を引き取ることなどを考えなければならない夏に弥生は電話で、「もし月岡君がお父さんやるってなったら、私がお母さんやれたりするのかなって。決めるのは海ちゃんだけど、選択肢の中に入れてもらえたらなって。それも考えてみて」と告げたのだ。「誰の子でもそうするわけじゃないから」という言葉に夏への思いがにじむ。 今回もタイトルが日本のみならず、世界のトレンド1位に躍り出る反響となった。タイトルに次ぐ関連ワードで「弥生さん」が世界トレンド上位になり、弥生への投稿が多かったも分かる。その声を拾ってみると「弥生さんにあんな過去があったなんて」「水季と弥生さんの対比がつらかった」「トイレで流した弥生さんの涙の意味が違ってきた」「弥生さんと一緒に涙が止まらなかった」などが。 また、次回予告で水季の母・朱音(大竹しのぶ)が弥生に対して「子ども産んだことないでしょ」と言っている場面があり、「過去を知らないとはいえ弥生さんにはキツすぎる」「次回予告ですでに心がつらい」「弥生さんも救われますように」といった投稿も相次いだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部