帝京大、箱根路未経験の4年生が意地のメンバー入り…「世界一諦めの悪い」集団でトップ3狙う
来年1月2、3日の第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)に向け、選手たちの調整は最終段階に入った。東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・芦ノ湖までの往復10区間、217・1キロをタスキでつなぐ21チームを紹介する。 箱根駅伝2025エントリー選手一覧…1万mランキングもチェック
帝京大が目標に掲げるのは、過去最高となる総合3位。「国学院大、駒大、青学大の3強が強いのはもちろんわかっているが、チャレンジしていく」と主将の山中博生(4年)は言い切る。「世界一諦めの悪いチーム」を目指す、帝京大らしい熱い闘志を高い目標に込めた。
エース山中は、5月の関東学生対校選手権1万メートルで28分4秒54で4位に入り、学内記録を更新した。前回箱根は花の2区を担い、16位。後半粘れなかった反省から、スタミナ面を強化して1時間6分台を狙う。
登録された4年生6人のうち、ハーフマラソンで1時間2分3秒の学内記録を持つ福田翔ら4人が箱根未経験。中野孝行監督は「(選手たちが箱根出場を)諦めない。だから初めての4年もこれだけ出てくる」と、チームを活性化させる上級生の努力をたたえる。
前回3区9位の柴戸遼太(3年)、8区8位の島田晃希(同)のほか、全日本大学駅伝6区4位の楠岡由浩(2年)、広田陸(同)ら楽しみな下級生もいる。
箱根に向け、山中は「一人一人が100%の力をしっかりと発揮すれば戦っていける」。持ち前の安定感を爆発力に変え、過去最高を目指す。(杉野謙太郎)