１回、紅林の打球をジャンプして捕球する佐藤輝（撮影・立川洋一郎）

　「オープン戦、オリックス３－０阪神」（２２日、京セラドーム大阪） 　阪神・佐藤輝明内野手（２５）が敗戦の中、３安打と気を吐いた。守備では初回、２死満塁からジャンピングキャッチで追加点を阻止し、二回には１死一塁から三塁線への痛烈なライナーを好捕。頼れる男が猛打賞に美技連発で、開幕へ好調ぶりを見せつけた。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「ゴールデン・グラブ賞を狙ってほしい」と期待した。 　　◇　　◇ 　テルちゃんいい感じですね！ちょっと不振でしたけど、この前の福岡から一気に変わりました。１打席目は３球三振でしが、三振はやるかやられるかなので、しょうがない部分もある。その後の打席でやり返したことにすごく価値があります。しかもエース・宮城投手から２安打ですからね。 　自分は現役の頃、オープン戦のラスト３試合は「狙った球にアジャストできるか」、「一発で仕留められるか」を意識していました。ただシーズンは長い。もちろん好不調もあります。開幕が全てではないんですけど、オープン戦残り２試合でしっかりアプローチしていってほしいですね。 　三塁守備もナイスプレーでした！キャンプからしっかり練習してきた成果が出ていますね。やっぱりまず守備。守備からバッティングにつながるリズムってあるんです。特に内野手は機会が多いですから。今年はゴールデン・グラブ賞を狙ってほしいですね。 　中野選手は無安打が続いていますが、逆にこの時期で良かったんじゃないでしょうか。彼には修正能力がありますし、残り２試合、開幕までに調整はできると思います。開幕戦でポーン！とヒットが出れば波に乗っていく選手です。昨年、最多安打のタイトルを獲っているんですから、心配いらないでしょう。最後に木浪選手もいいですね。下位から得点できる打線というのはなかなかありません。今年も起点となって、上位の１、２、３番がかえすという攻撃が見られるはずです！