ブレイキン・AYUMI選手 年齢の壁を越えて評価される理由 松岡修造が取材
■悔しさを晴らす!五輪代表選考会で新技披露
「その時できることを全力でやる」。その重みを痛感したのは、昨年9月の世界選手権。あと一歩及ばず準優勝に終わりましたが、今の自分を出し切れなかったことが一番悔しかったといいます。 AYUMI選手 「終わった後に『もっとやればよかった』と思ったから、絶対負けたなと思いました。もう少し自分で失敗した部分があったとしても、『ムーブをもっと詰めればよかった』『もっと出せばよかった』という意識が大きかったですね」 そんな悔しさを晴らすため、先月の五輪代表選考会・上海大会で、AYUMI選手は新たな技に挑戦しました。 AYUMI選手 「決勝の1ムーブ目にやったのが新しい動きです。初出しで」 松岡さん 「初出し!?それはなんていう技?」 AYUMI選手 「ウィンドエルボーです」 頭から肘に軸を移しながら回転する技で、首にも大きく負担がかかる大技です。 AYUMI選手 「『ケガをするならやめた方がいい』『やりたくない』という人もいると思うんですけど。やらないで終わるより、やらないで諦めるんだったら、やった方がいいと私は思うんです」 松岡さん 「ちょっと危険すぎませんか?大事な決勝戦で!」 AYUMI選手 「それがブレイキンの良さですよ!自分がわくわくしたいなら、自分から挑戦しないと難しいです。やっぱりやらないと新しいことみたいな」 最初の技は、クルっと回って成功。フニャフニャ回って、AYUMI選手しかできない動き。今の自分を最後まで出し切りました。三本勝負をストレート勝ちで収め優勝。40歳でも歩みを止めることはありません。 AYUMI選手 「自分が一番いい状態で、その場に行けるかどうかが勝負だから。『自分に勝つ』ということですね。自分と戦っていくしかないですね。自分を超えていこうと」 松岡さん 「自分の成長、言ってみれば『自分の壁』『心』とか。ずっとブレイクしていくことが、ブレイキンなのかなと」 (「報道ステーション」2024年6月18日放送分より)
テレビ朝日