「私の仕事は走ること。でも…」陸上・田中佑美(25歳)が“モデルハードラー”の肩書に思うこと「違う角度からファンを呼び込むのも大切だと思います」
「ボケたらツッコんでほしい」…親しみやすいアスリートに
確かに、人がアスリートを応援する理由は、記録や順位といった「数字」だけでない。 その選手の人柄や競技観など「背景」を知ることで、よりアスリート像がくっきりとし、親しみを持てるのではないだろうか。 ちなみに田中はどんなアスリート像でありたいのか。聞いてみると、お茶目な彼女らしい答えが返ってきた。 「アスリートとして神格化されるのは嫌なんです。関西人なのでボケたらツッコんでほしいし、ちょっと馬鹿にされるくらいが心地いい(笑)。尊敬されないというか……親しみやすいアスリートでありたいですね」 関西人らしいひょうきんな一面を見せつつも、競技を取り巻く環境や、自身の現状については冷静な視点を併せ持つ田中。後編では、パリ五輪で感じたマインドの変化や課題を聞いた。<次回へつづく>
(「オリンピックPRESS」荘司結有 = 文)
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