発がん性物質、基準値を2.9倍!? 「SHEIN」「Temu」など安価なハロウィンコスチュームを手に取るリスクを米専門家が解説
近年、環境はもちろんのこと、人体にまで影響を及ぼす可能性があると問題視されているファストファッション。特に着用頻度が短いハロウィンコスチュームを買うのには、うってつけなため利用している人も多いはず。しかし安価なハロウィンコスチュームは、大人よりも化学物質に敏感な子どもに危害を加えるリスクがあると報じられた。 【写真】がん闘病を乗り越えた14人のセレブたち。彼らが気づいた「大事なこと」とは
安価なハロウィン衣装のリスク
韓国・ソウル市政府は、2024年6月11日から1カ月の間、「SHEIN」「Temu」「AliExpress」など中国のオンライン小売プラットフォームで販売された330の商品の安全性検査を実施。その結果、SHEINで販売された女性用下着のひとつに、膀胱がんのリスクを高める発がん性物質のアリルアミンが、基準値を2.9倍上回る量が含まれていたことが明らかとなり、日本でも物議を醸した。 そして先日、子どもと家族を有害な化学物質から保護するために活動しているアメリカの非営利団体『The Center for Environmental Health』は、ハロウィングッズを販売する「Halloween Express」と「Spirit Halloween」のコスチュームから、鉛、カドミウム、ビスフェノールA(BPA)を検出したことを『The Guardians』紙が報じた。同団体のミヒール・ヴォーラ氏によると、警告ラベルが必要な量をはるかに超える化学物質が含まれているとのこと。 「SHEIN」「Temu」「Amazon」で販売されているような手短かつ安価で手に入れられる製品でコスチュームを完成させるのは、リスクが伴うという。実際にこれらのブランドの製品には、鉛、フタル酸エステル、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれていることが判明している。 また2022年には、「Amazon」「TJ Maxx」「Ross Stores」などの大手小売店で販売されたディズニーの子ども服に鉛塗料が含まれており、その後リコールされたことも。