夏、家での火災事故→意外な原因のひとつとは? 発生事故の90%が火災です…古い家電に注意を!
事故の90%は火災。事故を防ぐために家電の標準使用期間をチェックして
実際、製造からどれぐらい経過したレトロ家電が事故に繋がったのでしょうか? NITEのデータによると、気になるのは製造後10年を経過していないものでも事故が発生しているということ。事故原因についてNITEは「製造10年以上で製品不具合による事故発生率が上がる傾向にあります。でもそれ以外でも注意は必要」と指摘します。 『製品に起因する事故』の詳細としては、電気部品の絶縁性能が低下するなどの経年劣化による事故や、リコール対象製品による事故などがありました。ちなみに「設計上の標準使用期間を超えている場合は、注意が必要です」とのことだそう。 さらに、注意喚起を行うための「長期使用製品安全表示制度」(電気用品安全法)が創設され、2009年4月に施行されました。 この制度の対象となっている製品は、エアコン・扇風機・電気洗濯機(乾燥装置を有するものを除く)・換気扇・ブラウン管テレビの5品目で、「2009年4月以降に製造または輸入された上記5品目においては、『製造年』、『設計上の標準使用期間』、『設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けがなどの事故に至るおそれがある旨』の表示が義務付けられています」とのこと。 設計上の標準使用期間を知るには、製品にラベルや刻印があるのでチェックすることが可能です。逆にいうとそれらがない商品は、相当古いということで、さらなる注意が必要と見受けられます。 安全にレトロ家電を使うためには、内部に劣化がないかどうかなどをしっかり確認し、きちんとメンテナンスすることが必要。レトロなものを末永く使うためには手間が掛かるということを、お忘れなく。使用していない時はコンセントを抜き、少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止するということも大切ですね。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)
まいどなニュース