豪雨乗り越え全国へ 真備地区で剣道に打ち込むスポーツ少年団 岡山・倉敷市【西日本豪雨から6年】
KSB瀬戸内海放送
西日本豪雨からまもなく6年です。岡山県倉敷市の真備地区で剣道に打ち込むスポーツ少年団を紹介します。被災後もたくさんの人からの応援と協力受けて元気に活動を続けています。 【写真】真備東剣道スポーツ少年団の団員ら
倉敷市真備地区の薗小学校です。ここで練習に励んでいるのは「真備東剣道スポーツ少年団」の団員です。 「真備東剣道スポーツ少年団」は2000年に結成し現在、小学生8人、中学生10人の団員が剣道に打ち込んでいます。中でも、中学3年の河田大樹さんと長江桃佳さん、そして中学1年の福島煌人さんの3人は7月31日に東京の日本武道館で行われる「全国道場少年剣道大会」の中学生団体の部に出場します。 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/河田大樹さん) 「コンマ何秒かで勝負が決まってしまうスポーツで、しっかり心理戦だったり技の攻防がたくさんあってそこがとても魅力です」 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/長江桃佳さん) 「(試合で)がんばって勝ち上がったら達成感があるのですごく楽しいです」 (真備東剣道スポーツ少年団 [中1]/福島煌人さん) 「(稽古で)上手になった技で一本取ることができた時がとてもうれしくなります」 そんな少年団の活動も6年前の7月6日に発生した西日本豪雨で一変しました。 指導者代表の髙橋誠さんです。髙橋さんも含め多くの団員や指導者が被災し、剣道具・竹刀も水に浸かりました。また、練習場所だった学校も水没したり避難所になったりしたため、数カ月間は少年団としての練習はほぼできませんでした。 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/河田大樹さん) 「練習は、自分の団で練習ができないので、できる限りのことをしっかりがんばっていました」 (真備東剣道スポーツ少年団 指導者代表/髙橋誠さん) 「それぞれ団員もみなし仮設の方とかそれぞれ親戚の方に散り散りばらばらになっていましたので、それぞれのところでお願いできる少年団の方にお願いして稽古に混ぜてもらうという形でした」 そんな時、少年団を多くの人が支えました。剣道の用具を扱う武道具店や他の少年団などが剣道具や竹刀などを贈ったのです。 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/長江桃佳さん) 「すごくありがたいと思いました」 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/河田大樹さん) 「しっかりそうやって支援して下さる方々がいると本当に心から思ったので、しっかりやりきっていこうと感じました」 まわりの人たちの応援を受け再びみんなで練習が出来るようになりました。剣道はあらためて団員らの心の支えとなりました。 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/河田大樹さん) 「(Q.全体練習が再開して)とてもうれしくて、やりがいをとても感じる時でした。(Q.自分にとって剣道は)人生の一部だと思います」 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/長江桃佳さん) 「(Q.自分にとって剣道は)小さいころからずっと習慣のようにやってきたので、当たり前みたいな存在です」 (真備東剣道スポーツ少年団 指導者代表/髙橋誠さん) 「集まって稽古しているけれども、やっぱり集まって顔を見ると安心しますし、剣道を通じて人との繋がりができている本当に大事な場だなというふうに思っています 西日本豪雨から6年、みんなと一緒に剣道ができる喜びを感じながら、団員たちは全国大会での活躍を目指します。 (真備東剣道スポーツ少年団 [中1]/福島煌人さん) 「ブロックで上位に上がりたいです」 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/長江桃佳さん) 「できれば行けるところまで勝ち上がっていきたいです」 (真備東剣道スポーツ少年団 [中3]/河田大樹さん) 「今まで支援していただいた方に恩返しを含めて、一戦一戦全力で1つでも勝ち上がれるように全国優勝を目指してがんばります」 (団員ら) 「真備東剣道スポーツ少年団日本一目指してがんばるぞ! おー!!」
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