松本・浅間温泉で陶芸家・西山光太さん個展 「あわ焼」バリエーション豊かに
陶芸家・西山光太さんの個展「あわ焼と冬のうつわ」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。(松本経済新聞) 【写真】ワークショップの様子 皿やマグカップ、飯わん、湯飲みなどを中心に、土鍋などの耐熱の器、花器やランプシェード、オブジェなど約150点を展示する。粉引き、あめ釉(ゆう)、黒釉、わら灰釉のほか、彫り文様を施して彩色した「彩文」シリーズなど多彩な作品が並ぶ。 「あわ焼」は、千葉県館山市在住の西山さんが地元・安房地域の土を使って制作しているもの。2017(平成29)年に発表して以降、試行錯誤を続け、「ゆがまないようにするこつをつかめてきた」と話す。徐々にバリエーションを増やし、同展ではスープカップやポットなども用意。地元の白土を使った釉薬で仕上げたものもある。 地元で食用に狩猟される動物の骨を混ぜた「アワジビエ・ボーンチャイナ」にも昨年から挑んでいる。骨を燃やして灰にし、細かく砕いたものと、地元の土を合わせて使用。割合によって表情が変わり、「骨を多めに入れると明るい色になるが、成形が難しくなる」と西山さん。今後は釉薬にも使えるか試していきたいという。「暮らしの中にあるものを有効利用しながら、表現の幅を広げたい」とも。 12月7日には、西山さんの耐熱の器を使ってバーニャカウダを楽しむワークショップが行われた。スパイスやハーブなど薬用植物の講座を企画する「EVERGREEN」主宰の村田真彌子さんが講師を務め、大豆やみそなど和の素材と季節に合わせたスパイスを使った「和ーニャカウダー」の作り方を紹介。西山さんが耐熱の器の扱い方について説明した。「西山さんの器は機能的だけではなく、使う人の気持ちも幸せにしてくれる」と村田さん。参加者同士も会話をしながら、和やかな雰囲気で楽しんだ。 価格は、湯飲み=3,500円~、飯わん=4,400円~、耐熱グリル皿=4,900円~など。営業時間は10時~17時。木曜、日曜定休。今月21日まで。
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