【速報 ジロ・デ・イタリア2024】初出場ポガチャルが1週目で早くも区間3勝目/第8ステージ
ポイント賞 1 ジョナサン・ミラン(イタリア/リドル・トレック)134 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)97 Pts 3 ティム・メルリール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)89 Pts
山岳賞 1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)104 Pts 2 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)52 Pts 3 シモン・ゲシュケ(ドイツ/コフィディス)36 Pts
ヤングライダー賞 1 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)in 28h 18' 44'' 2 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 21'' 3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 28''
チーム総合順位 1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 85h 03' 12'' 2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 01' 20'' 3 アスタナカザクスタン(カザフスタン)+ 09' 23''
リタイア 171 クリストフ・ラポルト(フランス/ヴィスマ・リースアバイク)
5月12日(日) 第9ステージ アヴェッツァーノ > ナポリ 214 km(丘陵 ★★★☆☆/獲得標高 1300 m) ナポリステージの長い伝統に則って最強スプリンターは輝けるのか グランツール1週目を締めくくる日曜日には、通常であれば総合争いを大きく左右するステージが執り行われるものだけれど、2024年ジロはそんな慣例を破った。代わりに勝者の予想しにくいステージが用意された。1回目の休息日を翌日に控え、誰にでも全力を尽くす価値はある。 もしかしたら大逃げが決まるかもしれないし、終盤のアタックが実るかもしれない。スプリンターが生き残る可能性だって十分にある。今大会初の200km超ステージの、序盤170kmは、地形的にはひどく退屈だ。アペニン山脈の麓アヴェッツァーノからティレニア海に向けて南下する道には、トンネルは多いけれど、目立つ難所は存在しない。ひとたび海岸線に出てからも、道はいたって直線かつ平坦。 最終盤の40km、ナポリ湾に突き出すフレグレア半島に足を踏み入れると、いよいよ道は面白くなる。4級山岳モンテ・ディ・プロチダ(登坂距離4.1km、平均勾配3.8%、最大9%)を皮切りに、ルクリーノ湖畔の14%の壁に、プッツォーリの急坂、さらにはナポリ突入直前に待ち受ける小さなでっぱり。トーマス・デヘントが巧みな逃げ切り勝利を収めた2022年大会第8ステージでも、ほぼ同じコースを通過している。 ただ2年前はこのミニ起伏シリーズを3回こなし、その後さらに別の起伏も巡ったが、今回は1セットのみ。すると上れる俊足なら、十分に食らいついて行けるはずだ。フィニッシュ手前7kmで最後の起伏を終えたら、あとは下りと、平坦路のみ。特にラスト3kmは完全にフラットだから、マッパテッラビーチのフィナーレでは、結局はナポリステージの長い伝統に則って、最強スプリンターが輝くのかもしれない。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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