【速報 ジロ・デ・イタリア2024】初出場ポガチャルが1週目で早くも区間3勝目/第8ステージ
スポレートからプラティ・ディ・ティーヴォまで少し短め152km、獲得標高3850mの難関山岳ステージ。オフィシャルスタートが切られると無印峠の勾配を利用した逃げ切り勝利狙いの選手が飛び出しては集団に追いつかれ、有力選手が前線で目立つ動きをしている。無印峠を下り2級山岳の上りで14選手での先頭グループが形成された。メンバーにはジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)、ロマン・バルデ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)も含まれている。2級山頂は、シモン・ゲシュケ(コフィディス)が先頭通過、14人は分断と合流を繰り返しながら中間スプリントポイントはマルティン・マルチェルージ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)、インテルジロはバルデ、3級山岳はゲシュケが先頭通過している。 【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第8ステージ|Cycle*2024 メイン集団はUAEチームエミレーツのコントロールで最大タイム差は2分半、最終峠1級プラティ・ディ・ティーヴォへは35秒のタイム差で突入。先頭グループではマグナス・シェフィールド(イネオス・グレナディアーズ)マイケル・ストーラー(チューダープロサイクリングチーム)、ヴァランタン・パレパントル(デカトロン・アージェードゥーゼールラモンディアル)の3人が飛び出し先行。アレッサンドロ・デマルキ(ジェイコ・アルウラー)やアラフィリップは早々に踏みやめメイン集団に吸収されていった。
諦めない意思を見せたのはパレパントル、中間スプリントポイントを先頭通過し残り距離4.3kmで吸収されるまで単独でペダルを踏み続けていた。ラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)の牽引で山頂を目指す14人のマリアローザ・グループ、いつ鉄槌が振り下ろされるのかと緊迫した状況は続き、残り距離2kmでアントニオ・ティベーリ(バーレーン・ヴィクトリアス)がアタック。一番最初にチェックするのはタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)、勾配が緩いため全員がついていく。ポガチャルは自ら攻撃には出ず、様子をうかがっている。テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ)やストーラーがアタックするもこう着状態のまま。 マイカが再びポガチャルを牽引しラスト200mでダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)とポガチャルがスプリントを開始。先頭に出たポガチャルはそのままガッツポーズでフィニッシュラインを越えた。キアン・アイデブルックス(ヴィスマ・リースアバイク)は2秒遅れでフィニッシュ、マリア・ビアンカ着用のルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)は最終登坂で遅れたためヤングライダー賞首位の座を1日で奪還している。 「チームがいいタイム差で上りに入ってくれた、みんなの働きのおかげ、マイカが助けてスプリントまでお膳立てしてくれた」ポガチャル、ステージ勝利後インタビュー
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