日本ホラー界の巨匠・黒沢 清監督インタビュー「怖いのかどうかハッキリしないそのイヤ~な感じが怖いんです」
NEW! 『Cloud クラウド』
主人公の吉井(菅田将暉)は、物を安く仕入れて高く売る転売の副業で利益を出す。勤務先の社長(荒川良々)から昇進を打診されるも逃げるように固辞し、恋人(古川琴音)と湖畔の一軒家へ引っ越す。転売の仕事も軌道に乗り始めるが、強引なやり方はいろんなところで、少しずつ恨みを買っていた……。監督通算5度目となるヴェネチア国際映画祭にも選出。9月27日より全国ロードショー。
ご本人セレクト LEE読者におすすめの黒沢清作品 『降霊』
誘拐事件に便乗しようとする霊能力を持つ主婦(風吹ジュン)とその夫(役所広司)の破滅を描く。「怖くもあり物悲しくもある、夫婦の愛の物語を描きました。最初は生きていた人間が、ある事件を経て死んで途中から幽霊になるという、昔の〈怪談〉の構造で作ったホラーで、怖さも古典的です」(黒沢清監督)
黒沢監督おすすめ こわ~いエンタメ GAME『バイオハザード』
1996年発売の日本発のサバイバル・ホラーゲーム。猟奇殺人事件を調べる特殊部隊の闘いを描く。「1作目は本当に怖かった! 監視カメラが置かれた位置から見せる視点が、とにかく怖いんです。角を曲がったら、主人公より先にそこにゾンビがいる。でもそこに近づかなきゃならない。憎いほどうまいつくりでした」(黒沢清監督) Staff Credit 撮影/yoshimi 取材・原文/折田千鶴子 こちらは2024年LEE10月号(9/6発売)「今また大ブーム!「こわ~いエンタメ」」に掲載の記事です。