筧美和子が約7年半ぶりに写真集リリース!「グラビアは私の原点。写真が好きだからこそ本質に近づきたい」
■グラビアって、なんだろう? ――今号の巻頭に掲載されている写真はすべて、福江島後の沖縄ロケで撮影されたものです。 筧 佐内さんのニュートラルな写真の中で、いかにしてグラビアという表現に挑戦するかはとても難しい課題でした。「グラビアって、なんだろう?」って。編集者さんも交えて頻繁に集まっては、そんな答えのない会話を何度も繰り返していました。ただ、佐内さんとは映画やマンガなど、好きなカルチャーの話をさせていただくことも多くて。グラビアへの問いの合間に映画の話を挟んでいたとき、ひらめいたかのように「タランティーノじゃない?」って話になったんです。 ――タランティーノって、映画監督の? 筧 そうです。「ピーカンの海で笑顔がはじけるグラビアを見ていると、無性に元気が出るよね」というのが私と佐内さんの共通認識にあって。そのイメージの延長に、タランティーノの映画のようなブッ飛んだ世界観がリンクしたんです。福江島の撮影から一気にギアを変えて、スタイリストさんとヘアメイクさんにも入っていただき、沖縄へ。映画『パルプ・フィクション』の有名なダンスシーンなどを下敷きに、ほとんど踊りながら撮影をしました。 ――答えのない会話を何度も重ねた結果、「タランティーノ」のひと言で感覚が共有できたと。 筧 不思議ですよね(笑)。大雨に見舞われるなどのハプニングもありましたが、週プレさんらしいグラビアの見せ方を保ちつつ、写真として新しい世界に飛び込めた実感があります。 ――写真集の完成がますます楽しみになってきましたよ。 筧 タイトルは、佐内さんの発案で『ゴーみぃー』。何があっても「好きなようにやっちゃえ!」と背中を押されているようで心強いです。グラビアとは? 写真とは? その答えはわからないけれど、佐内さんをはじめ、今回のチームはひとりひとりが表現に向き合い続けている素晴らしい方々でした。その中で、カメラを通して対話をし続けて生まれる今回の写真集が、私なりの答えなのかもしれません。 ――本作を経て、筧さんの30代はどうなっていくんでしょうね。 筧 昨年末、ケニアへ旅行に行ったんです。サファリツアーを体験したり、マサイ族の方とコミュニケーションを取ったり。かなり刺激的な体験になりました。人並みに海外旅行は慣れているつもりでしたが、まだまだでしたね(笑)。30代は、見知らぬ国へ飛び込む好奇心と度胸をもっと鍛えたいです。また答えのない問いにぶつかったとき、その経験が糧になることも、きっとあるでしょうからね。 ■筧 美和子(Miwako KAKEI)1994年3月6日生まれ 東京都出身身長164㎝ 趣味=音楽鑑賞、旅〇2013年、フジテレビ系『テラスハウス』に出演して話題に。以後、グラビアや女優など幅広い分野で活躍を続けている。グラビアの撮り下ろしは約5年ぶり、写真集の発売は約7年半ぶりとなる。出演する映画『違う惑星の変な恋人』が新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。公式X【@miwakokakei】公式Instagram【@miwakokakei】公式YouTubeチャンネル【@miwako_kakei】 取材・文/とり 撮影/佐内正史