忠臣蔵を次代に―大石内蔵助の心情伝えたい 南座の顔見世で片岡仁左衛門が「仙石屋敷」
特に「元禄」では内蔵助の語る言葉に惹かれるという。「(討ち入りまでの)約2年の間に、親や妻子や逃れられぬ絆があって去っていく家臣たちがいる。でも責めるのではなくて、それが人間の本当の姿なんだと内蔵助は言う。そういう捉え方が好きなんですよね」
南座の顔見世では令和4年に忠臣蔵外伝「松浦の太鼓」、5年に「仮名手本忠臣蔵・衹園一力茶屋の場」、今年3月の歌舞伎座では「元禄忠臣蔵・御浜御殿綱豊卿」と、「この3年間、忠臣蔵にこだわってきた」と語る。各作品を通してさまざまな角度から事件を見つめるという趣向だ。
日本人に愛され続けてきた忠臣蔵だが、近年はその史実すら知らない世代が増えている。仁左衛門は現実を見つめた上で、「そういう方たちにも、一幕ものとしてその場面だけでも納得していただけるように演じることが大切なのだと思います」と引き締まった表情で語った。(田中佐和)
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