厚生年金「月20万円以上」もらえる人は何パーセント?公的年金制度の基本を確認
現在、多くの人々が物価上昇や光熱費の高騰、生活必需品の値上げなどにより生活費の負担を感じているのではないでしょうか。 【画像】「厚生年金・国民年金」の平均受給額はどのくらいか(出所:厚労省など) 現代は人生100年時代とも言われており、将来に対する不安を抱える人々が増えていることと思います。 老後の資金を準備するためには、まず自身の年金受給額を正確に把握することが肝要です。 そこで今回は、今のシニアが月々どれくらいの国民年金と厚生年金を受け取るかを詳しく確認してみましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金の仕組みをおさらい!厚生年金と国民年金とは?
上記のように、日本の公的年金は国民年金と厚生年金の2階建てとなっています。 ●国民年金(基礎部分) ・加入対象:原則として、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員が加入義務を負います。保険料:一律の金額です。年金額:納付した期間に応じて将来の受給額が決まります。 ●厚生年金(上乗せ部分) ・加入対象:公務員や会社員などが対象となります。保険料:収入に応じて決まりますが、上限があります。年金額:加入期間や納付額に基づいて将来の受給額が算定されます。 加入する年金や納付期間が個人ごとに異なるため、将来の年金受給額には個人差が生じます。 特に厚生年金は、年収に応じて保険料が決まるため、個人差が大きくなる傾向があります。
厚生年金「月額20万円以上」もらう人の割合はどのくらいか
ここからは、厚生年金の平均月額を確認してきます。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基にデータをチェックしていきます。 ●厚生年金の平均年金月額 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む 全体は14万3973円でしたが、男女で月約6万円の差が出ました。 次に、厚生年金をひとりで「月額20万円以上」受給する人は何パーセントいるのかみていきましょう。 ●【厚生年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 ※国民年金部分を含む 厚生年金を「ひとりで月20万円以上」受給しているのは14%にとどまりました。