<挑戦の春・’21センバツ専大松戸>第5部 選手紹介/1 /千葉
第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)が19日に開幕する。初出場の専大松戸の選手たちは夢の大舞台での勝利を目指し、日々練習に励んでいる。ベンチ入りが予想される18人のメンバーを紹介する。【長沼辰哉】 ◇体格作り励み球威増す 深沢鳳介投手(2年) 「センバツまで一日一日を大切に、勝てる練習をしてレベルアップしたい」。エースナンバー「1」を背負う深沢鳳介投手(2年)は、抱負をそう語る。2020年の秋季県大会、関東大会ではチームの柱として8試合に登板した。「試合中は緊張しますが、いつも楽しんでいます」 野球を始めたのは小学1年生のころ。父親とのキャッチボールがきっかけだった。軟式野球で高い実績を誇る上一色中(東京都江戸川区)に入学。同中の先輩の横山陸人選手(現千葉ロッテマリーンズ投手)が専大松戸で活躍していることを知り、「先輩のようになりたい」と志望して専大松戸に入学した。 関東大会準決勝の健大高崎戦では相手の猛攻で6点を失った。「変化球のキレや球威で負けていた」と課題を実感した。冬からは、打ち負けない投球を目指し、ボールを投げる時の体の使い方を見直した。 負荷の大きい筋力トレーニングや食事で体格作りにも取り組んでいる。「投球をバットの芯でとらえられても、打球の勢いが抑えられるようになった」と手応えを感じている。 ◇投手経験生かしリード 加藤大悟捕手(1年) 加藤大悟捕手(1年)は、2020年の秋季県大会、関東大会の全10試合でマスクをかぶった。小学生のころのピッチャー経験を生かし、「今こう思っているのかな」と投手の心情を推し量りながらのリードに努めている。「ピッチャーの強みを引き出した時にやりがいを感じます」 中学3年の時、軟式野球の県選抜に選ばれたが、大会ではスタメンに入れなかった。「悔しかった」と思い返す。友達と一緒に練習に打ち込み、技術を磨いた。 昨年の関東大会後は、打撃を中心に自主練習を積み重ねている。バットにボールが当たる感覚を確かめるため、ティーバッティングに力を入れる。「納得できるまで練習を終わらせたくない」と、事前にスイングの数を決めないことにしているという。自主練習が夜遅くに及ぶことも。 「センバツではミスをしないことを前提に、練習の成果を発揮して、チャンスでヒットを打っていきたい」=随時掲載