教諭の女児わいせつ実刑確定、市教育長が陳謝…「再発防止と信頼回復を」
勤務先の小学校で女子児童の体を触ったとして、元福井県坂井市立小教諭(60)が強制わいせつ罪に問われ、懲役1年2月の実刑判決が確定したことを受け、坂井市教育委員会の林晃司教育長らが25日、県庁で記者会見した。林教育長は「被害に遭った児童や保護者、県民におわび申し上げる」と陳謝。再発防止のため服務規律の徹底を図る研修などを実施するとした。
確定判決によると、元教諭は昨年1~5月頃に2回、勤務先の小学校内で服の上から女児の胸などを触った。県教育委員会などによると、聞き取りに応じなかったため、実刑が確定した22日に自動失職。懲戒免職と同様、退職金は支給されない。
林教育長は会見で、元教諭が逮捕される半月前の昨年5月中旬に被害児童と保護者から校長に相談があったと説明。相談後にこの小学校の4~6年生を対象にアンケートを実施し、他の複数の児童も被害を伝えてきたとし、「教育に携わる者として絶対に許される行為ではない」と強調した。
市内の学校で今後、研修を通じて服務規律の徹底を図る。県教委が過去にわいせつな行為をした教諭の情報を県内の学校で共有するという。林教育長らは「教職員の自戒と自制を促し、再発防止と信頼回復に全力を尽くす」とした。