暖房器具から出火し思わぬ火災に…防災の専門家に聞く注意点〈仙台〉
仙台放送
間もなく冬ということで、しまっておいた暖房器具を出したという人も多いのではないでしょうか。しかし一歩間違えれば、火災など重大な事故につながるおそれもあります。暖房器具の正しい使い方を専門家に聞きました。 11月9日、仙台市宮城野区で起きた住宅火災。赤い炎と煙が上がっているのが確認できます。 近くに住む人 「2階の屋根から10メートルぐらい、炎が上がった」 けがをした人はいませんでしたが、木造住宅の2階部分が全焼しました。警察によりますと、住人の話などから「暖房器具の周辺から火が出た可能性がある」ということです。 これからの季節、使う機会が増える暖房器具。しかし、使い方を誤ると火災につながるおそれがあります。元消防士で火災対策に詳しい防災対策研究所の武田代表です。この時期、気を付けなければいけないことは? 防災対策研究所 武田充弘代表 「ストーブの中にホコリが滞留してしまっている。そのホコリが通気口をふさいでしまい、ストーブが異常燃焼してしまうことがある」 しまっておいたストーブを掃除しないで使うと、炎や一酸化炭素が発生する原因に。また、灯油を使わない電気ストーブでも注意が必要です。 防災対策研究所 武田充弘代表 「電気ストーブは火を使わないので比較的安全と認識されてしまうが、電気ストーブの近くは輻射熱(熱線による熱)で高温になっている」 ベッドの近くに電気ストーブを置いて眠った時の実験映像です。寝返りを打った拍子に布団がストーブに接触し、数分後には炎が勢いよく立ち上りました。 防災対策研究所 武田充弘代表 「機器のそばに布やカーテンがあると出火してしまう原因になるので、整頓されていて周りに何もない状態の場所に設置する」 また、こんな備えも有効です。 防災対策研究所 武田充弘代表 「住宅用火災警報器というものがあり、煙を感知するものと熱を感知するものがある」 備え付けの警報器とは別に、寝室などに簡単に取り付けることができるそうです。 これから使う機会が増えてくる暖房器具。使い方をあらためて見直す必要があります。
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