YouTubeアカウントを停止された風俗ライターが語る厳しすぎる現実「エロが息苦しくないほうが美しい世界」
「YouTube側から詳しい説明はないので推測になりますが、PR表記をしてしまったことがまずかったみたいです。ステルスマーケティング規制があるので、PR案件には『有料プロモーション』の設定が必須です。しかし、アダルト業界の販促やキャンペーンはYouTubeの規約に抵触するようです」 コンプライアンスを守ったために、コンプライアンスに引っ掛かってしまったのだ......。 「実は同じ時期に、ほかのアダルト系YouTuberもアカウント停止されているんです。特にひとりはブログ誘導のためにYouTubeを運営しているんですが、そのブログで風俗店のPRをしているのが、おそらくアウトだったみたいです。そこまで調べて、アカウント停止するんだと驚きました」 あくまで推測ではあるが、他媒体でのPRもアウトだとしたら、隙あらばエロコンテンツを削除しようとしているようにも思えるが......。 「そう思えなくもないですよね。普通であれば、事前警告があったりするようなんですが、それもなく一発アウトで異議申し立ても通りませんでしたから。 でも、これは広告営業の人に聞いた話なんですけど、アダルト系YouTuberのほとんどは事務所に入っていたり、出資を受けていたりしているそうなんですよ。つまり、しっかりしたバックボーンがあったり、運営がついているので、YouTubeの規制をすり抜けるノウハウがあるんだと思います。 実際に僕は風俗店のPR案件でアカウント停止になりましたけど、YouTuberのなかにはそれも把握してちゃんと対策している人もいるみたいです......」 ぽんたまん氏が自身のアカウント停止を知ったのは、友人にYouTube企画の相談をしていた帰り道だったそう。YouTubeからの停止メールも「現実だと思えなかった」という。 「ちょうど3ヵ月くらい前から登録者数が伸び悩んでいたので、変なアダルトグッズを作ったり、動画内容を変えようと準備していたんですよ。レビューはPR案件だけにして。でも、それが全部なくなってしまって、動画編集の仕事もないんだから、1週間まともに寝れませんでした。というか1ヵ月くらい闇落ちしていました。 それから最初は『なんで俺なんだよ! それなら他もアウトだろ!?』って気持ちでしたけど、いまでは他のアダルト系YouTuberがアカウント停止されないか心配です。これからも生き残ってほしいです。エロが息苦しくないほうが美しい世界だと僕は思うので」 自身を「ちょっとバズった一般人」だったというぽんたまん氏だが、今後はどうするのか......。 「ひとつの事業としてYouTubeで成功を目指していたんですけど、その気はまったく無くなりました。いつかアカウント停止されるんじゃないかとか、PRをずっともらうのは大変だなっていう不安はあるので。これからは表舞台に出ずに、裏方に徹する気がします。ありがたいことにPR案件をくれた企業が、いまも動画編集の仕事を振ってくれたりしているんですよ。 一応、YouTubeには新しい動画をアップしているんですけど、あくまで趣味でやっていきます。「一万円」企画も好きだったので、お金に余裕ができたらやりたいですね。他のYouTubeに『一万円の男』として出るのもありかなと思うんですけど、それはどうだろう......需要があれば考えるかもしれません(笑)」 ●ぽんたまん メンズエステや風俗を取材するライター兼YouTuber。現在は主に動画編集者として活動 公式X【@pontaman7record】 公式Instagram【@pontaman7record】 公式YouTubeチャンネル『ぽんたまんれこーど -1.0』 取材・文/鯨井隆正