社長として、妻として、周りを幸せにしながらブランドも育てていきたい|Ameri VINTAGE 代表取締役/ディレクター 黒石奈央子さん|STORY
私は、身近な人が幸せだったらそれでいいと思うタイプなので、大きな野望というのはもともと無いんです。やりがいのある仕事はやっていきたいし、自分に何ができるかは常に考えていますが、ディレクターとか社長になりたいと思ったことは1度もなくて。目先の目標を1つずつ達成して、それを積み上げたからこそ今があります。 社長は正直、やりたくなかったんです(笑)。経営は大変だし、デザインに集中したいなと。でもいざやってみたら、案外自分には合っていたと思います。企画からディレクション、最終決定まで私がやっていますが、会社が大きくなればなるほど自分の技量だけでは追いつかない部分が出てきます。だから、それを補ってくれるスタッフに頼るようにしていますね。自分1人で抱え込まず、無理はしない。それも経営には必要なことだと思っています。 黒石奈央子さん(37歳) Ameri VINTAGE CEO/ディレクター 立命館大学経営学部卒業後、大手アパレルブランドのVMDを経て、独立。2014年10月、オリジナルブランド「AMERI」やヴィンテージアイテム等を取り扱うセレクトショップ「Ameri VINTAGE」を立ち上げ、代表取締役兼ディレクターを務める。愛犬はチワワのCOJICOJI。 撮影/沼尾翔平 取材/渡部夕子