「ロマンティックが止まらない時計」ブローバ“ルナ パイロット クロノグラフ”は時計の魅力を再発見させる新たなる一手だ!/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.81
鮮烈なブラッドムーンカラーが新たな世界の扉を開く!
一番の特徴は、間違いなくその文字盤カラーです。宇宙をテーマにしたプロダクトというと、モノトーンが多いイメージですよね。この「ルナ パイロット クロノグラフ」のオリジナルもやはりブラック文字盤なのですが、今回は印象的なレッドカラーに染め上げました。それも、モチーフは皆既月食のときに見られる満月が見せる赤黒い色合い。まさに血のような濃い赤で、見るだけでゾクゾクしてきます……。ブラッドムーンも月が見せる神秘のひとつ。天文学が今ほど発達していない時代から、人々は血のように染まった満月を見ていろいろな想いを寄せてきたはずで、改めてロマンを感じます。 文字盤は梨地仕上げで、マットな質感にしているところも雰囲気が出ています。 タキメーターを刻印したインナーベゼルと文字盤で大きな段差を設けているのも、今作の特徴です。センターのクロノ針とタキメーターの高さが合うことで、計測を容易にする仕組み。奥行き感も生んでいます。 ケース径は43.5㎜。昨今のトレンドからすると少し大きいように思えるかもしれませんが、赤く染まった文字盤自体は小ぶりなため、思ったよりも腕元への収まりはいい感じでした。上下に張り出したラグも腕に沿うよう傾斜されているし、ブレスレットのコマも細いので、腕にぴったりフィットしました。 幅広のプッシュボタンを採用しているのも特徴です。グローブをしたままでも押しやすいですし、円柱タイプほど衣類の袖に引っかかりにくいのもいいですね。
搭載されたハイプレシジョンクォーツが優秀だった!
長く使うなら、機能や実用性にもこだわりたいところ。「ルナ パイロット クロノグラフ」は、そのあたりもしっかりしていました。 ムーブメントにはクォーツが使われているのですが、そんじょそこらの(?)クォーツではありません。ブローバ独自の「ハイプレシジョンクォーツ」が採用されているんです。 一般的なクォーツムーブメントは二つ足の水晶振動子を使用して一定の周波数を生み出しますが、"ハイプレシジョンクォーツ"では独自開発の末にたどり着いた三つ足の水晶振動子を使用。それによって通常の約8倍となる、262KHzものの高振動を実現しました。その結果、月差±5秒という高精度を達成。電波信号など外部からの補正機能を受けない独立したムーブメントとして、この精度の高さは希少です。 また、1秒に1ステップ動く一般的なクォーツムーブメントとは異なり、"ハイプレシジョンクォーツ"はより細かなステップを刻む「スイープ運針」を実現。機械式ムーブメントを想起させるような滑らかさで、"流れていく時間"をスムースに表します。(公式webサイトより) つまり、ものすごく高精度だし、機械式のようにスムースに動く秒針の動きを楽しめるということ。これはかなりうれしいポイントだと思います。 針とインデックスには青く光る夜光塗料を採用。宇宙空間のような暗闇の中でも時刻を確認できます。 裏蓋にはブローバのロゴマークとともに、アポロ15号が月面に着陸したことの功績を刻印。 そしてブレスレットには、左右にスライドするだけでカンタンに着脱できるクイックリリースレバーがついています。 特製レザーストラップが同梱されており、自由に付け替えることも可能。これまたブラッドムーンと相性のいいブラックカラーで、ドラキュラ伯爵を彷彿とさせるようでかっこいいんです……。表面には潤沢なシボがあって高級感があり、一部にレッドのステッチを加えたりメタルの遊環&定環を付けたりと、ディテールにもこだわりを感じます。
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