同じ住所が近所に100軒も?全国でも珍しい「組」の“通称”住所 大分と別府で進む住居表示 【大分発】
登録した住所の変更手続きが必要に
住居表示が進めば、対象の地区に住む人は、住所が変わる。 対象の地区に住んでいる人は、免許証や銀行、各種保険など、登録している様々なサービスの住所をすべて変更する必要が出てくる。 別府市役所政策企画課の清末妙課長によると「住所の変更、銀行の通帳とかを含めて手続きをすべてしていただいかないといけないのでそこはちょっと非常に煩雑だという声をもらう」という。 別府市では市民の負担軽減のため、不動産の登記や保険証など一部の住所変更手続きを市が行っている。
市内の郵便局は 通称住所「名前で判断」
市内の郵便局からは「住居表示」に歓迎の声が。 通常、郵便物の仕分け作業では機械で配達順まで並べるが、約半数の世帯が通称住所を使用する別府市では、機械では順路通りに並べられない。 そのため、同じ住所の場合は職員が名前で判断するなどして手作業で並べているという。 また、通称住所があることでほかの通称住所がない地域よりも配達員が配達エリアを熟知するまでに時間がかかるという。 別府郵便局第二集配営業部の立川雅己課長代理からは、 「住居表示をすると、住所が街区および住所番号で表示されわかりやすくなることから新人の社員が配達しやすくなるのかなと考えている。新しい住居表示の住所で統一されることで誤配達の減少にもつながるとと思う」と住居表示について賛同する声が聞かれた。 住居表示には、対象地区の説明会などを行い、議会の議決を2回とるなど多くの手順を踏むため、住所の変更完了までは1つの地区で1年半から2年ほどかかるという。大分市では合意が取れた地区から順に進めているほか、別府市では2027年度までに市内ほとんどの世帯の「住居表示」を完了させたいとしている。 全国的にも珍しいという「組」表記の住所、見られなくなる日も近いかもしれない。 (テレビ大分)
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