宇田川、茶野、東に続くのは!? オリックスの育成選手事情
1月も下旬に差し掛かり自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。 【一覧】オリックスの育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手 昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。 パ・リーグ3連覇中のオリックスは、育成ドラフトで指名した複数の選手が1軍の戦力として優勝に貢献している。投手では東 晃平投手(神戸弘陵出身)と宇田川 優希投手(八潮南出身)のふたりだ。 東は2022年7月末に支配下登録された。同年は4試合(先発2試合)のみの登板で1勝0敗、防御率4.85と目立っていなかったものの、昨年は10試合(先発8試合)で6勝0敗、防御率2.06とブレーク。デビューから7連勝中で、未だ1軍の試合では負け知らずとなっている。今シーズンも先発ローテーションの一角として、ドジャースに移籍した山本 由伸投手(都城高出身)の穴を埋める1人として大きな期待がかかっている。 宇田川も東と同じく2022年7月末に支配下登録を勝ち取ると、中継ぎとして1軍に定着する。19試合の登板で2勝1敗3ホールド、防御率0.81、22.1回を投げ32奪三振と、圧倒的な成績を残した。昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選ばれ世界一に貢献。シーズンでも46試合の登板で4勝0敗2セーブ、20ホールド、防御率1.77と結果を出した。 野手では茶野 篤政外野手(中京出身)と大里 昂生内野手(盛岡大附出身)の両選手が支配下登録されている。 なかでも茶野はルーキーイヤーだった昨シーズン、開幕前に支配下登録されると、開幕1軍だけでなくスタメンを勝ち取った。離脱した期間はあったものの、91試合で打率.237(312打数74安打)と結果を出した。今シーズンはレギュラー獲りを再度目指すことになる。 昨年開幕直後に支配下登録された大里は、5試合の出場で安打を放つことはできず。今シーズンは1軍初安打を記録したいところ。 このように近年のオリックスでは、先発ローテーションの一角と、勝ちパターン中継ぎ、外野のレギュラー候補が育成ドラフトから誕生している。