オンラインで接客サービス 福島県会津若松市の東山温泉旅館「御宿東鳳」と鶴ケ城 17日から
福島県会津若松市の東山温泉旅館「御宿東鳳」と鶴ケ城で17日、新たなオンライン接客サービスの実証が始まる。スマートフォンや施設内に置かれた画面にスタッフの分身「アバター」を投影し、利用者の問いかけに即時に応える。御宿東鳳を運営するオリックス・ホテルマネジメント(本社・東京都)と市が3月17日まで、無料で展開する。 御宿東鳳のラウンジとカウンター、鶴ケ城ミュージアムショップに画面を設置した。鶴ケ城本丸入り口に掲示したQRコードを読み込むと、スマートフォンでも利用できる。会津若松駅観光案内所のスタッフが観光全般、御宿東鳳の社員が旅館内を遠隔で案内する。対応時間は日中となる。 アバターは、対面スタッフの動きや表情を反映し、和やかな受け答えが楽しめる。スタッフによっては多言語対応も可能。スタッフ側は顔や声が伏せられるため、年齢や性別を問わずに参画できるのが特長。新たな労働力の掘り起こしや柔軟な働き方の提案につながると期待される。
市は新年度、同様の接客サービスを導入する方針を固めた。実証結果を踏まえ、市内7カ所の観光地にQRコードを配置し、インバウンド(訪日客)の観光案内などに生かす。当初予算案に関連経費550万円を盛り込んでいる。