ラッシュフォードは“腐ったリンゴ”とスーネス氏「ファーギーなら今頃追い出しているだろう」
悪癖は改善できるか
今季のマンチェスター・ユナイテッドFWマーカス・ラッシュフォードには批判が集まっている。4-3と辛くも勝利した先日のウルブズ戦では電光石火の先制点をチームにもたらしたが、リーグ戦5ゴールは期待からはほど遠いといわざるを得ない。また、練習前日に深酒するなど問題行動が目立ち、批判の声はなかなか止むことがない。 元リヴァプールでスコットランド代表のグレアム・スーネス氏も英『Daily Mail』でラッシュフォードに苦言を呈し、選手生命の短さについて説いている。 「この数年はあっという間に過ぎ去ってしまうだろうと断言できる。なぜならサッカー選手にとって、それはとても短い人生だからだ。彼は人生の盛りにある才能あふれた若者で、これから全盛期を迎えるはずだ。華やかなクラブでプレイして、イングランド代表でもプレイしている。彼はEUROとワールドカップを楽しみにしている。それが永遠に続くと思っているだろう。でも、そうはならないんだ」 「2016年に18歳でシーンに登場して以来、非常に良いシーズンを過ごしたのはわずか1シーズンなのに、私たちは彼が“トッププレイヤー”であると本気で言えるだろうか。私は“トッププレイヤー”とは、毎試合全力でプレイし、10点中7点のパフォーマンスを常に発揮する選手と定義している。今のところ、ラッシュフォードは当たり外れが多すぎる選手だ」 「今回の夜の外出は初犯ではないし、エリック・テン・ハーグは彼を懲らしめると同時に、彼を使えるように留めておくよう上からのプレッシャーを受けることになるだろうけど、ファーギー(アレックス・ファーガソン元監督)なら今頃ラッシュフォードを追い出しているだろうね」 「このままでは、彼はドレッシングルームに損害を与え、マンチェスター・ユナイテッドは成功しなくなるだろう。少し厳しい言い方に聞こえるかもしれないが、彼は経営陣とチームを蝕む腐ったリンゴだ」 手厳しい批判を展開したスーネス氏。しかし批判されているのはプレイ面ではなく、おもに規律や生活面での話だ。「まだ手遅れではない。彼にはまだ素晴らしい選手になる可能性と時間が残されている」とも語っている。非凡さを度々証明しているからこそ、今もピッチに立ち続けることができる。悪癖を改善し、ラッシュフォードがユナイテッドのエースたる堂々たる姿をピッチで見せ続けることを、ファンも経営陣も期待しているだろう。
構成/ザ・ワールド編集部