テコンドーで全国優勝! 佐世保の橋本さんと渡さん 初戦敗退やけがを乗り越え快挙!
神奈川県横浜市で開かれた第35回JTA全日本フルコンタクトテコンドー選手権で、長崎佐世保テコンドークラブに所属する2人が優勝した。橋本佳和(かな)さん(16)=長崎県立佐世保北高1年=は組手一部A級、蹴武型A級、団体型の3種目を制覇し、選手権のMVPにも選ばれた。渡巡来(わたりじゅら)さん(23)=長崎労災病院=は蹴武型B級で初優勝した。渡さんも橋本さんらとともに団体型でも優勝した。 テコンドーは、韓国発祥の格闘技といわれ、現在は、ポイント制やフルコンタクト制などの団体に分かれている。同クラブは、フルコンタクト制で蹴り技などの直接打撃が特徴。 橋本さんがテコンドーを始めたのは、小学1年生の時、父親の博司さんの試合を見たのがきっかけ。「怖さより好奇心の方が強かった」と激しい蹴り技や型に興味を持ったという。 前回大会では、蹴武型で初戦敗退。悔しさをばねに優勝者の動きを動画で何度も確認し、練習に励んだ。「研究の結果が出た。すごく達成感があった」と笑顔。博司さんも「よくやった。負けん気の強さが出た」と幼少時、蹴り技のまねをする娘の姿を思い出して目を細めた。 高校時代はけがとの闘いだったと振り返る渡さんは靱帯(じんたい)を2度断裂。歩けるまで1カ月、リハビリに1年半を費やした。復帰後もけがの影響から満足できる闘いができずに諦めかけていた。そうした中で結果を出し、「やっと優勝できてうれしい。リハビリ中、家族やクラブの先生が励ましてくれたおかげ」と感謝した。 来年の大会に向け、橋本さんは「またMVPを取りたい」。渡さんは「次も成長が感じられる試合をしたい」と意欲を示し練習に励んでいる。