名古屋グランパス、今季加入のMF加藤玄はキャンプ心待ち 「豊田スタジアムでプレーしている夢を見た」
名古屋グランパスは8日、始動3日目を迎えた。筑波大3年ながら、今季から名古屋グランパスに加入するMF加藤玄(21)は、プロの練習に早速刺激。13日に始まる春季キャンプを待ち望んだ。 加藤はボール回しでは、MF稲垣、森島という昨季の主力に、DF宮、佐藤と新加入の実力者に混じってプレー。大学と比べ「速さや強度は絶対的に違う。めちゃくちゃ楽しいし、この短い時間だけでも、自分の頭の回転の速さとかボールのコントロールとか、1段階意識が変わったなと感じる」と目を輝かせた。 山口素弘GMらから、より一層の成長を期待され、部活を辞めて飛び込んだプロの世界。「刺激的だなって、もう率直に思う。大学のことを卑下するつもりは全くないけど、1人1人のレベルが高いと、1つ1つのレベルが高くなる。自分の中の基準が1つ2つ上がると思う」と、早くも兆しありだ。 中学生から下部組織育ちながら「フラットな中で選んだ」グランパスだったが、始動日前夜は「すごく恥ずかしいけど、豊田スタジアムでプレーしている夢を見た」と高揚感を抑えきれなかった。ところが、3日目にして「夢は見ていない。もう全身疲れてぐっすり寝ていて」と、どっぷりサッカー漬けの日々だ。 自主練を重視するという筑波流はそのままに、下部組織の後輩にあたるMF鈴木、FW杉浦とともに居残り練習。ただ「もうちょっといろいろやりたいけど、キャンプもあるし、ここでやりすぎてけがするのもよくないので」と早めに切り上げた。キャンプ地、沖縄が待ち遠しい。
中日スポーツ