〔東京外為〕ドル、154円台後半=材料乏しく、小動き(23日午後3時)
23日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、手掛かり材料に乏しく、1ドル=154円台後半で小動き。午後3時現在は、154円76~77銭と前日(午後5時、154円65~66銭)比11銭のドル高・円安。 早朝は、前日の米国市場で買われた流れを引き継ぎ、154円80銭台で強含み。午前は、政府・日銀の介入警戒などで売りが先行し、154円70銭前後に軟化した。仲値公示にかけては、国内輸入企業の買いや時間外取引での米長期金利の持ち直しで、154円80銭近辺へ持ち直した。鈴木財務相が参院財政金融委員会で、日米韓の財務相会合での為替に関する共同声明について、「この先の適切対応につながる環境が整ったのかということについては、そう捉えられてもいい」との見解を示すと、154円60銭台に下落。その後は、米利下げ観測後退を意識した押し目買いで、154円70銭台に切り返した。 午後は、鈴木財務相の発言などが重しとなり、154円70銭台で横ばいだった。 ドル円は、引き続き政府・日銀の介入警戒と米利下げ観測後退の綱引きで、方向感を欠いている。週後半に米国のGDPやPCE物価指数、日銀の金融政策会合といった注目材料を控えていることも、投資家の動きを鈍くしている。この後も、154円台後半でのレンジ相場が継続するもよう。 ユーロも正午から対円、対ドルで横ばい。午後3時現在は、1ユーロ=164円83~85銭(前日午後5時、164円82~84銭)、対ドルでは1.0650~0650ドル(同1.0658~0658ドル)。