日本のトップ研究者30人が集う「 FIRST EXPO 2014」東京・新宿で開催
日本の科学技術研究の成果を一般にも広く知ってもらおうと内閣府の総合科学技術会議は28日と3月1日の両日、東京都のベルサール新宿グランドで「FIRST EXPO 2014」を開催する。ゲストにお笑い芸人のバカリズムさんや女優の南沢奈央さんを招くほか、高校生や大学生向けのイベントも開く。 科学技術の国際競争力を向上させるため、同学術会議が2009年度に「FIRSTプログラム」を制度化。応募があった565件から日本全国のトップ研究者30人を選出し、5年間にわたって1000億円を助成してきた。今年度で同プログラムが終了することから、研究者自身が成果を一般向けに発表する場を設けた。 助成対象となった研究者は、iPS細胞を開発し、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長はじめ、人間の身体機能を拡張する「ロボットスーツHAL」を開発した山海嘉之・筑波大学大学院教授ら。研究分野も医療工学や物質材料、ライフサイエンス領域など、基礎研究や実用化が近い研究開発など幅広い。 イベントでは、研究者自身による発表のほか、「『科学技術が拓く2030年』へのシナリオ」と題したシンポジウム、研究の最前線や成功までの体験紹介などが行われる。 開催事務局では「トップ研究者の生の声が聞けるめったにないチャンス。研究者や企業関係者だけでなく、一般の主婦や学生らにも来場してほしい」と話している。 開催日程は次のとおり。 2月28日(金)午前9時半から午後6時50分 3月1日(土)午前9時半から午後6時 入場無料。申し込みはFIRST EXPO 2014のサイトで受け付けている。問い合わせは、開催事務局(03・6441・4220)へ。