岸田首相の政治責任に言及したが「どの口が言う?」と…菅前首相“究極のブーメラン発言”をふりかえる
菅氏のブログを検証すると…
この記事は、毎日新聞の記者と一緒に私が菅氏の過去ブログを検証したものだ。たとえば12年4月の投稿にこうあった。当時、野田政権下の田中直紀防衛相の国会答弁を批判したもの。 〈答弁のたびに後ろに座る官僚の説明を受ける姿を「二人羽織」「千手観音」と揶揄される有様です〉 そのあと首相となった菅氏は国会の予算委員会などで、後方の秘書官が菅首相に助言する様子がたびたび目撃されている。まさにブーメラン。
野党時代はキレキレだった
そして注目すべきはこれ。菅氏は「お答えを差し控える」答弁を批判していたのだ。 〈「法務大臣は個別事案については答えを差し控える、法と根拠に基づいて適切にやっている、この二つだけ覚えておけば良い。この二つだけ言っておけば国会を乗り切れる」という旨の、全く不真面目で国民を冒涜する発言をしました〉 首相となった菅氏が「お答えを差し控える」を連発していたのは記憶に新しい。つまり「全く不真面目で国民を冒涜」していたわけである。それにしても野党時代の菅氏のツッコミはキレキレだった。その指摘は全く正しい。 菅氏は自民党全体への不信を党内政局にすり替えて岸田氏への怨念をぶつけている暇があるなら、まずは野党時代のご自分のブログを読んでみたらどうだろう? よっぽど政治改革につながると思うのです。
プチ鹿島