妻の川村那月（手前）をリングに上げた堀口恭司

　格闘技イベント「RIZIN．47」（9日、東京・国立代々木競技場第一体育館）で、RIZINフライ級王者の〝史上最強のメイド・イン・ジャパン〟こと堀口恭司（33）が、セルジオ・ぺティス（30＝米国）へのリベンジに成功した。 【写真】快勝後のリングで川村那月にプロポーズした堀口恭司 　堀口はぺティスと2021年12月に対戦。試合は序盤から堀口が有利に進めたものの、4ラウンドに相手が放った左バックブローをもろに受けて失神KO負けを喫した。その悪夢から2年半越しのリベンジ戦で、1ラウンド（R）から的確な打撃でペースをつかむ。ステップを刻みながら距離を詰めると強烈な左フックでヒザを突かせるなどダメージを与えた。R終盤にはハイキックが空振りして尻もちをついたがすぐにタックルに切り替えて上を取り、危なげなく攻撃を続けた。 　2Rは序盤にニータップを仕掛けつつ相手を抱えてスラムで叩きつけテークダウンに成功。青コーナーに相手を押し込むと防御に徹するぺティスに拳をおろした。最終3Rはスタンドの攻防が続き、堀口は強烈な左のパンチを顔面に打ち込むなど優位に進める。途中、滑ったように転倒して背中をマットにつけてしまい、首を狙われる場面もあったが脱出し終了間際には再びテークダウンして判定3―0で完勝した。 　試合後、マイクを持った堀口は「誰だ負けるって言ったヤツ！　負けねえよ、ガハハ！」と勝ち誇る。戦前〝ぺティス有利〟を予想していた榊原信行CEOがリングサイドで苦笑いする中、結婚した妻でタレントの川村那月を「川村直央…いや、堀口直央さんちょっと出てきて」と本名でリングに呼び込む。そして「結婚してから初めての試合だったのですごいプレッシャー感じていたんですよ。みなさんサポートありがとうございます」と感謝の言葉。これに直央夫人から「おめでとうございます」と言葉を送られると「ありがとうございまーす！」と叫び、代々木の夜をハッピーエンドで締めくくった。