能登復興願い光のアート 小松・那谷寺、児童・園児の絵が彩り
●10月25日から1カ月 小松市の古刹(こさつ)那谷寺を舞台に、能登復興の祈りを込めたデジタルアートなどのライトアップイベントが10月25日から1カ月間、開催される。夜の境内を彩るアートの一部には、市内の児童や園児が塗り絵したタンポポの花が使われ、3日は那谷小で塗り絵のワークショップが行われた。全校児童25人が思い思いの作品を仕上げ、本番を心待ちにした。 「NAKED(ネイキッド)夜さんぽ石川・那谷寺」(北國新聞社後援)と銘打ったイベントで、11月24日まで金土日曜日と祝日の計16日間、午後5~9時に光で彩られた境内で来場者が散策を楽しむ。小学生以下は入場無料。 計画では、国名勝「奇岩遊仙境(きがんゆうせんきょう)」にプロジェクションマッピングを投影する。能登の方角に向いており、奇岩遊仙境を一望できる展望台に、綿毛を付けたタンポポのオブジェを置き、来場者が綿毛に息を吹きかけると、能登復興の祈りを込めた綿毛が舞い上がる映像が表現される。 園児らが手掛けた塗り絵は、展望台の床部分を色彩豊かに飾る絵柄の一部として使われる。5日には那谷保育園の園児が塗り絵に挑戦。粟津小と粟津温泉こども園の児童と園児の作品も寄せられる。 那谷寺では、これまで計6日間のライトアップイベントが2回開催されるなど夜間の誘客が進められてきた。今回のライトアップが最長となる。