シャープ、連続赤字を総会で謝罪 沖津氏が社長兼CEO就任
シャープは27日、堺市で定時株主総会を開いた。呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)は、2年連続の赤字決算となったことに「深くおわびする。誠に申し訳ない」と謝罪した。総会後の取締役会で、沖津雅浩副社長の社長兼CEO就任と親会社の鴻海精密工業出身の呉氏が代表権のある副会長に就く人事を決議した。 会長には鴻海の劉揚偉会長が就任。鴻海と成長に向け、連携を深める。新社長人事は、26日に急きょ発表する異例の事態となっていた。シャープ生え抜きの沖津氏がトップに就任し、家電のブランド力強化で経営再建を図る。 総会では、株主から「過去の栄光にしがみついたからだ」などと厳しい意見が相次いだ。