【台風10号】接近前に県内各地で警戒や備え 産直市や松山城土砂崩れ現場では
記者: 「松山市緑町です。この時間雨が降ってきました。道路沿いにはこのように土のうが設置されています。台風10号の接近に伴い松山市が設置したということです」 松山城の城山が崩れ一家3人が亡くなった現場では、きのう、大型の土のうが新たに設置されました。 松山市によると台風10号の接近に伴い大雨が予想されるとして、これまで積まれていた大型の土のうと道路の間にある土砂が流れ込むのを防ぐためだということです。 竹田利宣さん: 「本当は今日ここの引き戸の下のセメントを塗り替えて、明日にでも枠を入れて引き戸が入る予定だった。いったん台風が過ぎるまで延期に」 土砂が崩れ落ちた斜面すぐ近くのこの場所で、30年以上にわたって日本料理店を営んできた竹田利宣さん 店舗に土砂が流れ込み、外の壁にも大きな穴が開く被害を受け、数日前から外装の修理を行うなどの復旧作業を始めた矢先の台風の接近です。 「(玄関が)開いていると風がびゅっと吹き込んで屋根が飛んでしまうと怖いので、きょうはその対策だけはしてくださいということで(業者に)お願いしています」 「不安ですね。もう不安はつきないですね。今(土砂が)止まるものが一切ないので今度土砂崩れが起きると直接うちですよね。あの土のうで大丈夫なの?って 気持ちはずっとあります」 松山市は、この地区について避難情報の発令基準を通常よりも引き下げ、これまでより早いタイミングで「避難指示」を出すことにしています。 竹田さんは避難指示の解除を受け5日前に、避難先のホテルから自宅に戻りましたが少しの雨でも再び避難をする可能性が出てきています。 「台風のシーズンもまだまだ9月いっぱいとかあるわけでしょ。そのたびに避難でしょうかね、家に帰ったのか避難所にいるのかわかんないような生活になる気がする」 先月の土砂崩れをきっかけに近隣住民と連絡先を交換するなどつながりが深まったと話す竹田さん。地域ぐるみで命を守れるよう声を掛け合うことが大切だとしています。 「もう逃げましたか?という一本の電話くらい知り合いの人たちにも一緒にいきましょうか?とかそういうこともやっていかないといけないのではないかと思う自分自身で守らないと地域の人達も一緒に逃げるように誘ってあげないといけないと思う」