「和風ハンバーグ」の発祥はデニーズって知ってた? デニーズの「和風ハンバーグ」に長ネギがのってるワケ #食楽web #デニーズ
1977年、『デニーズ』が開拓したと言われる「和風ハンバーグ」。そのコンセプトとおろしではなく長ネギを乗せた理由に迫る!
来年で日本上陸から50周年を迎えるファミリーレストラン『デニーズ』。この約50年間で、飲食業界に数多くの革命を起こしたことで知られます。日本のファミリーレストランで初めてラーメンをメニューにラインナップしたり、ナタデココ、ティラミスといったスイーツをメニューに取り入れたり、のちに社会現象にもなった商品も少なくありません。 【画像】『デニーズ』50周記念ロゴも登場! 気になる人はこちら そんな『デニーズ』の伝説的メニューの一つが1977年に登場した「和風ハンバーグ」。それまでの日本人の食において「ハンバーグを和風でいただく」という発想を持つ人はほとんどおらず、そのカテゴリーを『デニーズ』が切り開いたと言われています。「和風ハンバーグ」は今なおグランドメニューにラインナップされ続ける人気メニューですが、このメニューには今日では「和風ハンバーグ」の象徴でもあるおろしではなく長ネギが乗っています。これは一体なぜなのでしょうか?
今回は、現在の『デニーズ』にラインナップされている「和風ハンバーグ」「おろしハンバーグ」双方をいただきながら、その秘密に迫ります。
長ネギを乗せた理由は、ソースの味わいを引き立たせるためだった
約50年前に誕生した日本版『デニーズ』は、当初、同ブランドのアメリカ本国のメニュー展開をそのまま持ち込んで営業を開始しました。こだわりは調理オペレーション。当初の厨房機器はアメリカの『デニーズ』と全く同じものを輸入して使っていたそうです。結果的に、リアルなアメリカンフードを日本人に伝えたわけですが、それから数年後に「日本オリジナルメニュー」の考案をスタート。 理由はファミリーレストランという、小さな子どもからお年寄りまでが訪れる飲食店のニーズに合ったものを提案したいという思いによるものだったそうです。そこで考案されたのが「和風ハンバーグ」。「アメリカ人が『和風』をイメージした場合の味」をコンセプトに、醤油ベースの醤(ジャン)という調味料を加えたエキゾチックな味わいのソースを完成させました。