「LAVENHAM(ラベンハム)」の代名詞「キルティングジャケット」の伝統と未来
当時馬に乗るときに前屈みになってもジャケットの裾が突っ張らないためのもので、現代でも快適に動けるようなディテールになっています。尚、当時のファーストモデルのホースラインディングジャケットは、DENHAMのデザインに加えて袖リブが付いた、より乗馬向けのスポーティーなアイテムでした。 もうひとつ、現コレクションには『RAYDON(レイドン)』というモデルがありますが、これはDENHAMとデザインと仕様は同じですが、RAYDONよりシルエットが少しタイトでシャープなモデルで、こちらもよりスマートなスタイリングに向けた定番として知られています」
「ジレ(ベスト)もジャケット同様に初期からあるアイテムなのでご紹介します。ジレの中では『MICKFIELD(ミックフィールド)』というジレが初期からのモデルを踏襲しているアイテムです。こちらも乗馬をするために施されたディテールが残っているモデルです。
デザインはパイピングのコーデュロイ、スタッドボタン、ポケット仕様などはDENHAMと同じ作りになっており、スタンドカラーというのがMICKFIELDの特徴です」
CLASSICSでありつつ豊富なバリエーション
LAVENHAMのCLASSICSアイテムは、全てLAVENSTER(ラブンスター)という定番ポリエステル生地と2インチの大きさのダイヤキルトを使用すると明確に定義され、その枠組みの中で豊富なバリエーションを展開している。さらにおすすめのアイテムを紹介してもらおう。
「先ほどのベストMICKFIELDはどちらかというとアウター的な要素が強いのですが、インナーベストとして適しているアイテムもあります。アームホールを若干シェイプしており、フロントにVゾーンを確保しているので、シャツとタイにこのベストを合わせ、上からジャケットを羽織るスタイリングに適しています」
「定番と言いつつも、2020年のAWシーズンより時代に合わせて細かなところを見直して、CLASSICSのライナナップなどを再構築しているのですが、その中で、もうひとつご紹介したいものがあります。『MICKFIELD COAT』というアイテムで、丈が長く、太ももあたりまで覆ってくれるので冬本番のこれからの季節におすすめです。スタンドカラーが特徴的で、ややルーズ目なシルエットなのでカジュアルにも使いやすいアイテムだと思います」