新人勝利1番乗りは「高校時代は全国的に無名」の西武・武内夏輝!プロになるまでに辿った「苦悩の道のり」
高校2年までピッチャーをできなかった理由
1番星を手にしたのは、西武のドラ1武内夏輝だった。 3日のオリックス戦でプロ初登板初先発を果たしたイケメン左腕は自慢の制球力で圧巻のピッチングを展開。7回被安打1、無失点の好投で、大学生投手を中心に大豊作と言われた昨年のドラフト指名選手の中でもっとも早く勝利を挙げた。 【写真】超貴重…!大谷翔平と結婚した、妻・真美子さんの「素顔」を見る! 「とてもホッとしています」 試合後のヒーローインタビューで初登板を終えた感想を聞かれて安堵した表情を浮かべた武内だったが、マウンドでの落ち着きのある所作は國學院大学時代と変わらず堂々としていた。 「小学、中学生時代は左肘の痛みに苦しみ、ピッチャーをやりたくてもできない時期が続いたそうです。高校も弱くはありませんが福岡県立の八幡南に進学。高校2年になってからようやく本腰を入れてピッチャーをやれるようになった苦労人です」(アマチュア担当記者) 苦しみを噛みしめ、それでも努力を重ねて身につけたものだからプロの打者が相手でも自信を持って臨んだ。 大学時代に磨いたツーシームで先頭の福田周平をセカンドゴロに打ち取ると、続く難敵・西川龍馬こそ歩かせたものの、杉本裕太郎を見逃し三振、森友哉はセカンドゴロで無失点スタート。その裏、1点を先制してもらうと、武内のピッチングが冴え渡っていく。追求してきた打者から見づらい投球フォームで、140キロ台中盤のストレートで押すところは押し、変化球は丁寧に低めて集めて、打者に自分のバッティングをさせない。 もっとも、らしさが光ったのは3回、2死一塁で西川を迎えた場面。前の打席ではフォアボールにしてしまった相手に強気で攻めた。右打者だけでなく、左打者にも投げるのが「得意」と話すインコースの制球力を披露。初球、148キロのストレートでストライクを奪うと、2球目は高めを西川がファール。3球目もインコースいっぱいの球で、西川も体を引きながらバットに当てるのが精いっぱい。ピッチャーゴロに切って捨てた。
【関連記事】
- 【もっと読む】「自分には優れたところがない」《無名の高校生》はなぜ「驚異の3球団から1位指名」を受けたのか...【2023西武ドラ1位】武内夏暉インタビュー
- 【もっと読む】「父が練習のアイデアを考えて、母が一緒に走ってくれた」「高校でも特段の実績なし」...普通の高校生はなぜプロ野球選手になれたのか?《西武ドラ1》武内夏暉が語ってくれた
- 【もっと読む】「ドラ1の貢献度」を調べると「意外なあの王者」が大苦戦をしていた...!プロ野球「ドラフト1位」貢献度ランキング【パ・リーグ編】
- 「絶対に許さない」「引退してほしい」…楽天から安樂が去ったのに、それでも止まない「憎悪」の理由
- 「安樂パワハラ問題」でイメージ悪化した田中将大の「異変」とさらなる「心配事」